アクセス解析から見えるもの

会社のホームページがあるならば、マーケティング担当者は是非アクセス解析を試みてください。

Google Analyticsやサーバー会社専用ツール、検索順位アプリ、HTML組み込み式など色々あります。
それぞれ得意不得意があり、新規かリピートか分かるもの、IPアドレスが分かるもの、国地域が分かるもの、リンク元が分かるもの、検索キーワードが分かるものなどあり、それらを組み合わせて総合的に判断するのが良いでしょう。

アクセス解析による検索キーワードを調べることにより、思わぬ発見があるかもしれません。
最近やたら多い固有のキーワードがあれば、その”固有”に関わる案件が発生し、ユーザーは調査検討をしているのかもしれません。
また、同業他社のキーワードで検索されているのであれば、こちらの商品サービスと比較されているのかもしれません。
そういった情報を元に営業マンを動かせてお客さんからリアル情報をヒアリングするようしてみてください。
市場は動いています。
機会を逃がしてはなりません。

検索順位は日々変化するものですが、毎日の変化に一喜一憂する必要はありません。
時々検索エンジンのデータ取得ミスすることがありますので。
だたし、ある日を境に検索順位から消えた場合は要注意です。
グーグルに消された可能性もあります。
私の経験ではこんなケースがありました。
販売代理店さんがこちらの商品ページと内容がほぼ同じページを作成しました
販売代理店さんは多大なSEO対策費をかけてサイトを運営しているので、オリジナルであるこちらのサイト以上に検索順位を上げています。
するとある時から、蓋しこちらのサイトのページがコピーサイトとグーグルに判断されたらしく、検索エンジンから消えてしまいました。
検索しても重要キーワードでこちらのページが表示されなくて焦りました。

ちなみに当方の対策としては、問題のページを更に技術仕様と事例を挙げてより良いページに仕上げた結果、検索順位を元に戻すことができました。

ホームページへのアクセスは市場の動きを判断する目安になります。
アクセス解析を上手に活用してみてください。

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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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情熱を持ってネタ探し

ホームページやカタログ、プレゼンで自社の商品サービスを紹介する場合、文章の羅列よりもひと目見て分かるイラストや図、写真の方がお客さんには好評です。
資料制作のために素材・ネタは普段から集めておきましょう。
ネタをたくさん持っていれば、いざという時の対応が早いし、制作が楽になります。

私の経験をお話しすると、

建設業がお客さんであった時は、現場見学に行ったり、休みの日のウォーキング中に近所の工事現場や河川・橋梁・ビルなど見つけると写真に収めておきます。
ダム見学に行って、そのままダムマニアになってしまいました。

文具メーカーがお客さんであった時は、新製品が出る度に片っ端から購入してました。
今でも何百何千という文具が使いきれずに手元にあります。
ほとんど自分のお小遣いです。

イベント会社がお客さんであった時は、イベントに参加して主催者や業者の動向や装飾デザインを観察してメモしておきました。

また、社内情報も写真や解説付きでまとめておくと便利です。
広報として活用できます。
・特殊なケースの導入事例
・QCサークルや5S、気付きなどの社内活動
・働く社員

他にも、新聞・雑誌の見せ方の上手な記事をスクラップしたり、最近ではWebサイトをEvernoteにスクラップしたりもしています。

そして時間のある時に写真をトレースしてデジタルイラストを制作しておきます。
イラストを部品として保存しておけば、組み合わせで何通りでも活用できます。

日ごろから情報をデータベース化して、引き出しをたくさん用意しておくと制作ネタに困らなくなります。

日ごろから情報集めに心がけるなんて、仕事が好きでないと出来ません。
まず自分の仕事を好きになること、その情熱を持っていればいくらでもネタは集まってきます。

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ブランディングは誰がやる?

作れば売れる時代は終わり、商品の性能が上がっても価格が安くなっても売れるとは限らない時代になりました。

そんな中で、ブランディング戦略を掲げる企業も多くなってきました。
ブランディング戦略をやりたいと営業にハッパかけても、営業としては自分の売り上げしか頭にないので思惑通りにいかない。
そんな悩みをかかえている経営者も多いかと思います。

では、ブランディング活動は誰が行うものなのでしょうか?
”マーケティング担当者”だけではありません。
社員全員で行うべきものです。
営業は自分のお客さんに対して活動し、製造部門・品質管理部門は提供する商品サービスに対して品質向上・安定供給するために活動するものです。

その中心的な役割を担うのがマーケティング担当者になります。
マーケティング担当者は、
①お客さんからのヒアリング情報や業界の現状を社内に配信し、
②自社の○○を外部に向けて発信することで、
情報の流れを作り監督します。
○○は、強みや特質、今行っている取り組み・活動等のイメージアップのための情報です。

ブランディングとは、お客さんに商品の、サービスの、そして企業のイメージを持ってもらうこと、認識してもらうことです。
ブランディング活動により、同等商品、類似サービス、ライバル企業と比較して採用される率が向上します。

ブランディングとは、マーケティング担当者を中心とした情報戦と言えます。

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お客様インタビューは宝の山

お客さんに取材をさせてもらう際、営業には取材時に口を挿ませないようにしましょう。
営業はお客さんのことだけしか考えていませんので、お客さんの都合が悪い(と営業が考えた)場合、話をストップさせてしまいます。
お客さんには自由に話をしてもらいましょう。
その際に社員、営業の態度・対応、技術者や配送スタッフはどうであったか等のヒアリングしておきましょう。
良い点は社員のモチベーションアップに、悪い点はサービス改善点になります。

お客さんの口から出た言葉の中には、思いもよらぬキーワードがあったりします。
そのキーワードこそ、自社商品サービスの最高のキャッチコピーだったりします。
他社に対しても通用するキーワードが、お客様の声に含まれています。
広告やプレゼンのキャッチコピーに悩んでいたならば、お客さんと会話してみてください。

取材では、お客さんの困っていることを出来るだけ聞き出してみてください。
それはビジネスチャンスなのです。
困っていることを解決する方法を提供できれば、新たな契約が始まることでしょう。
また、別のお客さんへ対応策を持ち込めば、新製品として展開が可能になります。
お客様インタビューはビジネスチャンスの宝庫なのです。

取材の本当の目的とは、自社の繁栄のための情報収集であると(お客さんには悟られずに)挑んでいただきたいです。

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お客様インタビュー、真の目的

お客様の声をホームページに掲載したり小冊子にして配布するのは、大変効果のあるマーケティング手法です。
お客様の声は、既存のお客さんとの更なる関係作り(ファンになる)ができ、新規のお客さんからの契約の後押しにもなってくれます。

社名を出してホームページに掲載する、などと言うと引けてしまうお客さんもありますが、認知度が増すことによる相乗効果・Win Winというメリットを説明してあげてください。
お客さんの”ファン化”への近道になります。
掲載不可であっても取材は取り付けるべきです。
その際には、
「お客様満足度調査の一環です」
「社内にフィードバックして、更なる商品サービスの改善に努めるのが目的です」
と説得してみてください。

クレームを言われた部分は即座に改善し、商品サービスの向上に努めましょう。
お客さんから褒められた部分は、営業はもとより間接部門へのモチベーションアップにもなるでしょう。
また、取材で得た情報の中には、将来の新製品開発へのヒントも隠れています。
情報はきちんと解析して上手に活用してみてください。

取材には担当営業よりもマーケティング担当者の方が向いています。
担当営業は自分の売り上げに関係することしか興味を持ちません。
マーケティング担当者は俯瞰する位置から、会社全体を盛り上げるためにはどうするか、という目線で見ています。
ここで得た情報を次のマーケティング戦略に役立てることでしょう。

取材の本当の目的とは、自社の繁栄のための情報収集だという意識で挑んでいただきたいと思っています。

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