IoT、目的と手段のはき違え

今朝の新聞を読んでいて、ちょっと気になったこと。
IoT技術者の育成に悩んでいる企業が多いという記事です。
IoTという言葉だけ先行してしまい、IoTの知識を身に着けなければ、と焦る企業が多いということなのでしょうか?

ちょっと違うような気がします。
そもそもIoTとは、”センサーの技術”、”インターネット上にデータを上げる技術”、”データを解析する技術”を組み合わせた総称を言っています。

「将来、冷蔵庫がインターネットにつながって」

などという謳い文句が、IoTという言葉と一緒に伝わってしまっているため、おかしな誤解を招いてしまっているのではないでしょうか?

IoTとは既に使わてれいる技術です。
ここ10年、実際に私も仕事で携わってきた例を挙げると、

・タイムレコーダー
・POSレジ
・宅配便の配達記録
・店頭値札に動画配信
・ダムや橋梁の動態観測 など

従来のスタンドアローン型やバッチ式と異なり、リアルタイムでデータを収集・解析できるために有効化されてきた技術であり、差別化されてきた商品群です。

「IoTをやろう」
ではなく、
「必要だから様々な技術を組み合わせたらIoTでした」
というのが実態です。

目的と手段をはき違えては、技術者の教育に悩むのは当然です。
この悩んでいる企業は、一体どこへ向かうのでしょうか?

※7月に事務所を移転します。
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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