ターゲットの見る媒体を考える

最近はFacebookやブログ、メルマガでの宣伝活動が盛んです。
多くのコンサルタントがSNSを使いましょう、と声高らかに説明しています。

ただし、そこにターゲットがいない場合には効果がありません。
例えば、ITの苦手なお年寄りとか。
ITの苦手な中小企業の社長さんとか。
ITの苦手な主婦とか。
こういった流行りモノをすごく毛嫌いする年配の方がいらっしゃいます。

それらのターゲットはどこにいるのでしょうか?

ターゲットが見る媒体を考えて広告を配信しなければなりません。

例えば、中小・小規模企業の社長さんはどんな媒体から情報を収集するのでしょうか?
白書等を眺めていると、税理士や仕入れ先営業マンから情報を仕入れていたりします。
これはつまり、社長の目の前に来ないと情報は耳に入らない、社長自らは情報収集活動に積極的ではない。
こんなターゲットが存在します。

何年か前に私がやった手法の一つに、FAX-DMがありました。
結構、このような社長さんからお問い合わせがありました。
小規模企業だとFAX-DMはだいたい社長の目の前まで広告が届きますので、目に入る訳です。

ただし、場合によってはものすごく怒られます。
私はトラウマになって、二度とできなくなりましたが。

さて、主婦はどこを見て情報収集しているのでしょうか?
お年寄りはどうでしょうか?

インターネットは、ユーザーが欲して行動しないと得られない情報なので、欲していないところには情報が届きません。
世間に知られていない斬新な商品・技術・キーワードが一般的でないサービスの宣伝は、たまたま目に入って
”希望してなかったのに情報が得られた!”
という効果がある媒体を選ぶべきなのです。
ターゲットの目にする媒体をよく調査し想定して広告配信を行ってみましょう。

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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トラブルは誰の責任か?”iPhone割れてしまいました編”

今日遭った出来事について。
iPhoneのディスプレイが割れてしまい、予約を入れて修理に行きました。
ショップでは、時間がかかりすぎるとクレームつけている、高齢の方がいました。
予約せずいきなりショップに押しかけて、対応が4時間後になると言われて不貞腐れている、女性がいました。
メールのバックアップがどうこう説明を受けているが分かっていない、おじさんがいました。

iPhoneはITが分からなくても使えてしまう、便利で画期的なアイテム。
だからどんなレベルの人でも使っています。
大ヒット商品です。

しかしこれが逆にリスクにもなっています。
トラブルになった時、ITの苦手の人には対応ができないので、ショップに持ち込まれる訳です。
ショップに店員さんは魔法使いではありません。
なんでも解決できる訳ではありません。

メーカーは、クラウド上にバックアップをしておけば、本体交換で完全復旧できる機能を用意しています
しかしITの苦手の人はその機能すら分かっていないので、更にトラブルになる訳です。

ターゲットの範囲を広げ過ぎた時に起きるリスクも考えておいた方が良いですね。
クレームを付けていたお年寄りは後で本部にクレームの電話を入れると言って立ち去りました。
Appleなら、この手のクレーマー対策マニュアルぐらいあるのかもしれません。

トラブルは、メーカーの責任なのでしょうか?
販売店の責任なのでしょうか?
ユーザーの責任なのでしょうか?

私は若い頃からパソコンを自分で組み立てて遊んでいましたので、ITモノは”自己責任だ”という認識でいます。
さんざん海外の怪しげなパーツを仕入れては組んでみて、いくつもPCをダメにしてきましたので。

iphone割れた

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ターゲットは誰か?

良いものは売れる。
優れた技術は売れる。
その価値と対象を見いだせれば売れる。

マーケティングの考え方の一つにSTP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)があります。

・市場を明確化すること
・標的市場を定めること
・戦略を位置付けること、価値付けること

同じ商品でもSTPを違えて定義付けることで、市場はつくれるものです。

例えば以前に挙げた”宇宙船販売”の場合を見てみます。
宇宙船をどのような活用ができるかと考えてみましょう。
※以下フィクションです。

例1:建物の外からでもスキャンできます

stp1_都庁スキャン

大がかりな非破壊検査が可能であることを売りにすれば、ターゲットは税務署とか、警視庁とかがお客さんになりえる、と考えるのです。
政治家の不正も見逃しません。

他にも活用方法を考えてみましょう。

例2:交通渋滞を気にすることなく出勤できます

stp2_渋滞気にせず

忙しいビジネスマン、エグゼクティブが買ってくれそうです。

例3:領有権を気にすることなく植民地開拓できます

stp3_領有権気にせず

惑星移住が可能です。
隣国で売れるかも。
海外進出が期待できます。

例4:動いていてもサンプルを取得できます

stp4_調査捕鯨

シー何とかに邪魔されずに調査捕鯨できます。
なので販売先は日本政府とか学術調査をしている大学とか。
他にも、牧場の牛の検査や遭難者の救出にも使えそうです。

例5:ビル解体工事が一瞬で終わります

stp5_ビル解体

最新の解体工法で苦労した赤プリや丸の内郵便局も、宇宙船のフェイザーを使えば一瞬です。
周囲に粉塵・騒音の心配もありません。

良い商品・優れた技術は、その価値と対象を上手に見いだせれば売れると確信しています。
価値の活用を見つけてみましょう。
そうすると、営業先が見えてきます。

マーケティング内製化プロデューサー
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