銀河鉄道の夜と印刷の歴史

アニメ「銀河鉄道の夜」を見ました。
青いネコと赤いネコが出てくるやつです。

銀河鉄道の夜

劇中に、主人公の少年が活版印刷所の活字拾いのアルバイトをしているのを見ていて、ふと印刷の歴史に思いを寄せました。

私の両親は昔、活版印刷の仕事をしていたと聞いています。
私自身は活版印刷を見たことがありませんが、若い頃に営業で印刷所周りをしていて、使われなくなった活字のハンコみたいなやつが隅っこに置かれていたのを覚えています。

高校生の時、父が東芝RUPOというワープロを持っていて、私も時々使っていました。
その慣れのおかげで、社会人になってすぐ会社のプリンターにも慣れました。
計算表で作成したリストをプリントアウトして、業務の効率化をはかりました。

私の社会人スタート、1992年はPC9801の全盛期、一太郎とロータス123の時代です。
会社の印刷機は、
・リボン式連続帳票用プリンター
・トナー式コピー機
・サーマル/インクリボン兼用FAX
が三種の神器でした。
印刷物はほとんどがビジネスフォーム(連続帳票)でした。
納品伝票も出荷指示書も請求書も、在庫一覧表も、給与明細書も。

それがWindows時代に入ってインクジェット式プリンターの登場で、提案書や見積書を普通紙に印刷して客先へ持っていくのが普通になりました。
それまでは見積書は手書きカーボン複写式が一般でしたので、ワード(Microsoft)で作成した見積書は、簡単で見栄えがよく、客先に自信をもって提出できたものです。
この頃から、納品伝票も給与明細書も普通紙になりました。

印刷関係の展示会場でオンデマンド・デジタル印刷機を見たのもこの頃でした。
製版のいらない、即納印刷機、なんと魅力的に思ったことか。
製版だけで一週間かかっていましたので。
今では多くのネット印刷会社がこの印刷機を採用し、パンフレットの即日納品が可能になりました。

若い頃、営業で都内の印刷屋へローラー作戦をかけていて、様々な印刷機に出会いました。
オフセット印刷・シルク印刷・ラベル印刷(輪転・凸版)・ホットスタンプ・昇華型(生地用)・・・
都内のいたるところに印刷所と製版屋、抜型金型屋がありました。
町のあちらこちらでUVやシンナー系のニオイがしました。

今ではニオイを思い出せない程、工場の数が減ってしまいました。
印刷物は最寄りの印刷屋ではなく、安価なネット印刷屋に頼むようになりました。
FAXは私も使っていますが、ファクシミリ機を置かずにインターネット
FAXとスキャナーで代用しています。

時代とともに変わってしまった印刷事情。
紙媒体の広告が減り、メルマガやFacebook広告のような非印刷媒体が伸びています。
しかし、紙媒体の広告が効果がなくなった訳ではありません。
FAX-DMやチラシのポスティング、専門誌の広告でしか届かないお客さんもあります。
マーケティングも時代に合わせつつも、客層にも合わせて最適な手法を選ぶことが大事です。

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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