昨日、ちばアクアラインマラソンに出場しました。
結果は自己最低記録を更新してしまいましたが、なんとか完走です。
毎年いろいろなマラソン大会に参加しています。
昨年は16回、今年は年末まで11回分のエントリー済みです。
毎月、どこかの市町村でマラソン大会をやってますね。
健康維持。
スポーツ振興。
町おこし。
そして新らたなビジネス。
この10年のマラソンブームで、影響・効果が見えてきたのを挙げてみます。
【レンタル業】
仮設トイレ、仮設テント、仮設照明機器など、工事現場でしか見ないような設備が頻繁に稼働しています。
業者のそれまでのターゲットは建設会社だけだったでしょうが、現在ではスポーツイベント・緊急用として行政なども顧客となります。
こうしたイベントでの稼働率が高いことから、在庫や移動移設手段のノウハウと経験を経て、現在、災害時に緊急対応できるのではないでしょうか。
【ボランティア】
マラソンイベントには大勢の裏方さんの存在があります。
その大勢の人員には、ボランティアの力がなくてはなりません。
地域活性化の活動として、地域住民、主婦会・学生たちが協力してくれています。
この協力が、ランナーとしては大変励みになる、元気にさせてくれる”仕組み”なのです。
たぶん、業者の雇ったアルバイト集団の応援では、マラソンイベントは成功しなかったでしょう。
こうしたボランティア活動が度々発生することで、やはり災害時に即時対応を可能にしてくれているのではないでしょうか。
【養護老人ホーム】
マラソン大会に参加していると、どこの大会でも見かけるのが、沿道の老人ホームのお年寄りたちの応援です。
ひなたに椅子を並べて手を振ってくれています。
マラソン大会などのイベントでもない限り、老人ホームのお年寄りたちは外に出てこないでしょう。
このような外界の騒ぎは、お年寄りたちに良い刺激になるのではないでしょうか。
【お土産】
今回のアクアラインマラソンでは、千葉県の特産物をランナーの給食として用意されていました。
私は個人的には、びわゼリーが良かったです。
地域経済の活性化として、参加者や大会来場者へのお土産購入を狙っていたでしょうが、果たしてどうでしょうか?
周囲の人も買っているようには見えませんし、私自身もお土産を買って帰ろうと思わないものですから。
特産物のPRにはなりましたが、経済効果の即効性はそれほどでもないような気がします。
さて、イベント会社が運営のノウハウを身に付け、力を付けてくると、業者の”傲慢”が発生します。
そして地域振興を担う行政との衝突が起こり、それまでの運営会社を嫌って業者変更や行政自らの運営に乗り出すところも出てきました。
この現象は、展示会運営会社にもみられました。
運営会社の”傲慢さ”を出展企業が嫌って、大手数社が出展辞退、盛り上がらない展示会になったのを過去に経験しました。
マラソンブームは経済への影響だけでなく、企業の技術の発展・ノウハウの蓄積、地域の”人”への影響、そして沿道からたくさんの声援をもらったランナーたちの”心情”への影響を及ぼしました。
33キロ地点。
沿道で段ボールに座って応援していたおばあちゃんと目が合ってしまいました。
へろへろの状態の私に、おばあちゃんはにっこりサムズアップ。
再来年もまた挑戦するよ、と決意し、ゴールに向かって走り続けました。
マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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