今年も中小企業白書・小規模企業白書説明会に行ってきました。
気になるところはやはり、私の事業でもあるマーケティングに関連するところです。
説明会では、後半時間が無くなって、肝心のマーケティングに関わる新事業展開の話が端折られてしまいましたので、事務所に戻ってから白書を全文ダウンロードして読み直しています。
中小企業白書の新事業展開(第2部第3節)というテーマにおいて、アンケート調査の結果から、マーケティングの重要性を説いています。
その中の一部に、市場ニーズの把握についてのデータがあります。
市場ニーズの情報入手先として、顧客や取引先とのやり取りが一番に挙げられており、また市場ニーズの把握を行う部門として、①営業部門、②経営企画部門、③マーケティング部門、となっています。
私も営業経験者なのですが、営業は顧客や仕入れ先から結構情報を耳にしているのです。
ただ、それを活かせるかどうかは、その営業マンのセンスによるものなのです。
自分の売り上げに直接つながるのであれば、情報を活用します。
営業部長や社長の耳にも届くと思います。
ところが、そうでなければスルーします。
実は新商品開発のヒントになるかもしれない情報を、営業マンの判断で見逃している場合があるのです。
この点は、改善の余地があると思います。
また、企業の規模や体力によるのですが、経営企画部門やマーケティング部門のような部門が無い企業もあります。
営業中心で回している会社です。
こういった企業では、先に挙げたように営業マンのセンスが低いと、隠れた情報を見逃してしまいます。
営業人員にコストをかけるよりも、マーケティング人材にコストを回すことが、将来への投資といえます。
営業人材は育っても個人のノウハウ止まりですが、マーケティング人材は育つと会社のノウハウになります。
白書を見ると、中小企業の経常利益は過去最高水準であると書かれています。
今の体力があるうちに、組織改革も検討すべきではないのでしょうか。
中小企業白書はまだまだ面白そうなデータがたくさん載っています。
私のようなコンサルタントには、良い勉強になります。
引き続き、小規模企業白書を読み解いてみようと思います。
マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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