ホームページでもパンフレットでも営業トークでも、顧客に提案できるものを提示できなければビジネスにつながりません。
顧客の関心を買うもの、提示できるものを用意するのは、営業とマーケティング担当者の仕事です。
コンテンツとしては活用事例が効果的なのですが、そのネタ集めと制作に悩んでいる企業が多いと思います。
そこで私の経験を少しお話ししたいと思います。
20年以上前、私が初めて営業マンになった当時、ホログラムフィルムという素材を扱っていました。
当時一番の活用事例はドラゴンボールZのカード。
DBカードの当たりは”キラカード”と呼ばれ、この使われ方が一番の稼ぎ頭でした。
その後トレーディングカード業界は、幽遊白書やポケモンカードなどが大ヒットしました。
ところが玩具向けへの素材の販売ルートはメーカー・印刷業者・紙問屋ががっちり担当が決められていて、新人の私が参入する余地が全くありませんでした。
私は別の用途・別の分野に営業をかけなければなりませんでした。
ホログラムにどんな活用方法があるのか?
インターネットがまだ未熟な時代であったので、街を出歩いて、様々なお店・様々な展示会を回って市場調査。
目に付いたホログラム商品を片っ端から買いあさりました。
購入できないもの、例えば貼られたポスターや店頭POP・高額なブランド商品などはノートにメモを取っておきました。
私の手元には、文房具・漁具・玩具・ステッカー・書籍等の購入した様々な商品が集まりました。
半分以上は自社素材を使っていませんが、間違いなくホログラム素材の応用事例・活用事例です。
顧客訪問時に鞄をパンパンにしながら持ち歩き、顧客の事業に合わせてチラ見せしながら将来像を提案しました。
素材だけ見せて提案するよりも、完成品を見せた方が顧客にイメージされやすいからです。
その後の転職先でも、筆記具部品メーカーの時はあらゆるペンを、バーコードシステム会社の時はバーコードでの管理事例を、土木業界にいた時は地盤改良の工法の事例を集め、自分の引き出しにしていきました。
他社商品であっても、とにかくネタを集めてその事例を検証すると、自社の商品サービスへの理解度が強くなります。
そして応用が利くようになります。
例え自社に実績が無くても、他社に実績があれば活用事例として提案することは可能です。
証拠写真がなくても提案するだけならイラストを描いてイメージさせる方法もあるのです。
コンテンツ制作のためにはまずネタ集め・情報収集。
ネタはあらゆるところに存在しています。
マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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