BtoBにはBtoBなりのマーケティングの方法

BtoBとBtoCの購入の動機

昨日NHKの番組『クローズアップ現代+』を見ました。
『追跡!ネット広告の闇、水増しインフルエンサー』と題して最近のInstagramによるインチキSNSマーケティングが紹介されていました。
番組で紹介されていた事業者は一般消費者向けビジネス(BtoC)やCtoCばかりです。
私もマーケティングコンサルタントであるのでSNSマーケティングには興味があるものの、BtoBマーケティングを追いかけている私にはSNSマーケティングがしっくりきません。
SNSマーケティングにはいつも懐疑的です。

流行っているからとSNSマーケティングの手法に法人向けビジネス(BtoB)がそのまま飛びついてはいけないのです。
法人向けビジネス(BtoB)でSNSマーケティングが上手くいっている事例はBtoCほど多くありません。
法人向けビジネス(BtoB)にはBtoBなりのマーケティングの方法があります。
そもそもBtoBは営業部隊が人海戦術でやってきたビジネスです。
営業部隊がやってきたノウハウを最新技術に取り入れるのが正しいBtoBマーケティングだと思います。
BtoCのマネしても上手くいくわけがありません。

SNSの水増しフォロワーやWeb広告の水増しアクセス、セミナーでもサクラ出席者がいたり。
世の中あやしいマーケティングがいっぱいです。

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見せる化スキルを磨く方法

見せる化スキルを磨く方法

製造業に在籍していた頃、QCサークルをやらされました。
営業職だったのですが業務命令なのでしかたなく。
QCサークルは全社大会での発表を前提としているので、見せる化スキルが鍛えられました。

・発表で他人に伝えるためのビジュアル化
・標準化(良い例・悪い例)をスタッフ同士共有するためのビジュアル化
などです。

企業の工場見学や建設現場見学をさせていただくと壁にいろいろ張り出してあります。
指針や注意喚起、良い例・悪い例などがビジュアル化されていることが多いのは、誰にでもわかりやすく理解させるためです。

こういった説明のビジュアル化は、営業の提案書やWeb・パンフレットなどマーケティングでも有効に使えます。
お客様への説明は、文章(テキスト)であるよりも一目で見て理解させるビジュアル(写真や図説)の方が効果的です。

他人に見せる・伝える・発表する、そんな環境があると自然と見せる化スキルが鍛えられます。
営業部門でも、自分の実績事例を社内で発表する機会を設けてあげれば、プレゼンスキルが上がるはずです。

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新人営業マンを操作して目標達成せよ

新人営業マンを操作して目標達成せよ

営業部門において、新規開拓を新人にやらせる会社が多いです。
私の知る範囲では9割がそう。
残りの1割はサラリーマン時代の私自身の経験で、私が育ててきた優良顧客を新卒君に渡して営業部長にフォローしてもらい、私自身は不良顧客の改善と新規開拓・新分野開拓を受け持ったのです。
新卒君には安定顧客で経験を積んでもらいたいという考えです。
残念ながら私の思惑は上手くいかず、私の受け持ちの不良顧客&新分野開拓は前年比160%まで売り上げたのですが、安定顧客を譲り受けた新卒君&部長フォローは前年比50%しか達成できず、事業部存続の危機に陥りました。
それはさておき。

ほとんどの会社では、売り上げが安定した既存顧客はベテランが握って放さない。
新人には度胸をつける・経験を積ませる意味で新規開拓をやらせている。
既存顧客を新人に渡して売り上げが低下したら会社の存続に関わる。
そんな心配は分かりますが、業界初心者・未経験の新人営業マンに新規開拓をぶん投げても、成果は上がりませんし成長もしません。
新人営業マンには土台がないからです。
土台とは、業界知識・商品応用知識・縁故人脈などです。

成果が上がらなければその新人は当然会社を去って行きます。
新人には求人募集・保険・教育・設備備品・交通費など費用がかかっています。
ですが楽しく働ける環境でないならば会社を辞めてしまうのは当然の事。
そのため新人営業マンを一日も早く戦力にしなければなりません。
ところが新人営業マンの実情は、毎日テレアポ、または毎日飛び込みの繰り返し。
ベテランはただ後ろから見てるだけ。
営業なら誰もが通ってきた試練なのだからと。
テレアポをいくらやっても顧客の課題を解決するスキルは身に付かないのです。

新人の営業マンを育てるにも自転車の補助輪のような仕組みが必要だと思います。
助走をつけてあげれば営業活動は軌道に乗るはず。
新人の指導を営業部長がやらないのであれば、マーケティング担当者が新人営業マンの支援をしてあげるのが良いです。
新人を早く軌道に乗せる・早く戦力にすることは、会社にとっても有意義なことです。

もしあなたがマーケティング担当者という立場であるならば、こう考えてみたら如何でしょう。
マーケティング担当者が新人営業マンを操作して売り上げ目標を達成するにはどうすればいいのか?

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地方営業所の営業マンも情報が欲しい

東京に集中する情報を地方に発信する

地方の営業所に所属する営業マンは、その地域の情報しか耳にしません。
東京の営業本部の営業に比べたら情報量が圧倒的に少ないのです。
そんな劣悪な環境でも、東京本部と同じように営業活動に励まなければなりません。

営業本部と地方営業所とが出席する営業会議は、情報交換する機会であって欲しいのですが、会議を進行している社長と営業部門長が聞きたいのは売り上げの数字。
情報交換は個別に・飲み会の時にでも、みたいに放任しています。

顧客を訪問するネタが欲しいのは、東京本部の営業マンも地方営業所の営業マンも同じです。
地方営業所の営業マンだって情報が欲しいのです。

マーケティング担当者並びに営業を支援する部門は、東京本部の営業マンだけでなく地方の営業所とも情報の共有をしてほしい。
むしろ地方の営業所こそ営業支援を必要としています。
東京に集中する情報を地方に発信する、情報ハブの役割をマーケティング担当者には担ってもらいたい。

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マーケティング担当者は発注元を狙え

マーケティング担当者は発注元を狙え

自動車製造業界の場合:完成車メーカー→組み立て会社→サプライヤー部品会社→素材会社
建設業(土木)の場合:国土交通省→ゼネコン→専門工会社→専門工事業者
システム産業の場合:SIer→システム開発会社→システム開発事業者→システム開発事業者

仕事の発生は発注元から元請け、孫請け・専門業者と下へ流れ、下に行くほど業者数が多くなるピラミッド形態をとります。

もしも自社がピラミッドの下の層の立場であるならば、営業はピラミッドのひとつ上の層の企業へ売り込みに行くことでしょう。
直接受注になるからです。
しかし営業のこのやり方では、ひとつ上の層の企業がこちらの商品サービスを用いてさらに上の層の企業に提案してくれない限り、こちらの未来はありません。
発注元にこちらの商品サービスのメリットを知らしめ、発注元からの指名を促すやり方が理想です。
ですが営業は直接売り上げにならないかぎり発注元を狙いません。
では誰が発注元への働きかけをしているのか?
恐らく社長さん自ら技術者を同行させて活動していることでしょう。
営業部門長?自分のノルマを抱えているプレイングマネージャーには自分の売り上げを最優先に動いているはずです。

発注元への販促は、巡り巡って自分の売り上げに帰ってくる。
そのことに気付く営業はやってることなのですが、多くの営業は目の前の取り引きにしか関心を示さないのが現状です。
ノルマを抱えて余裕がないのです。

発注元への販促は、業界によってはすぐ上の層からは越権行為のように見られ嫌われますが、すぐ上の層の企業が動かないのであればこちらが動くしかありません。
直接発注元への売込みではなく、間接的に、発注元から寄って来るような方向に仕組めば問題ありません。
Webマーケティング・ダイレクトメール・展示会、やり方は色々あります。
展示会で自社の商品サービスをPRするのも、発注元と直接話が出来る機会を設けるのが目的です。
こういったマーケティング活動は担当顧客を持たない部門が適しています。
営業は直接取り引きしてもらえる企業を狙いますが、マーケティング担当者は発注元を狙うべきでしょう。

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