たくさん事例を作ってイメージさせる

たくさん事例を作ってイメージさせる

新規のお客様にはご自分の課題に対する解決イメージを持っていない方がいらっしゃいます。
手っ取り早くイメージしてもらうためには解決策を提示してあげることで商談が早く進みます。
どんな解決策がお客様に適合するかは商談初期の段階では分かりません。
そのため解決策とのマッチングを図るためにもたくさん事例を作って提案することです。
その中からお客様の解決策に近いイメージを選んでもらい、それをベースにして解決策を構築していくのが良いでしょう。

この事例制作作業は結構大変ですが、作れば会社の永久財産になります。
どんな場面でどんな提案ができるか。
過去の実績を基に汎用化したものが提案に使える事例です。

ターゲットがある業界向けであれば事例づくりは比較的楽にできます。
例えば建設業であれば、
橋梁工事の場合、道路工事の場合、ダム建設の場合、体育館建築の場合・・・
こんな感じでどんな場面では当方は何が提供できるかを表してあげるのです。

業界問わないターゲットの場合はちょっと面倒です。
例えば受付管理システムを商材とした場合、ターゲットは業界ではなく業務場面であり、様々なシチュエーションが想定されます。
建設現場への出入り管理、ビッグサイト展示会の入場管理、マラソン大会でのスタート・ゴール時間管理、大学の授業の出欠確認、オフィス受付での予約客管理・・・
タイムレコーダー・打刻を考えれば全ての出勤簿管理をしている会社がターゲットと言えます。

それぞれの場面を想定してあらかじめ事例を用意することで、あらゆるお客様のニーズに即座に提案することができるのです。
お客様に接している営業以外の人には場面の想定は難しいかもしれません。
しかしこういった感覚・営業センスをマーケティング担当者は養わなければなりません。
営業センスを身に付けたマーケティング担当者は営業に指示されなくても自分から提案ツールを制作できるようになります。
たまにはマーケティング担当者も営業マンに同行して”営業”をしてみるもの良いでしょう。

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契約を迫られる異常な手口

契約を迫られる異常な手口

メルマガをいくつか購読しています。
ビジネス系、スポーツイベント系、クリエイター系などです。
ですが最近つまらなくなりました。
面白くさせようとバラエティ番組みたいになって誇大表現が多いのです。
私としては欲しい情報さえあれば良いので、余計な面白刺激はいりません。

メルマガの登録や解除のサイトには巧妙な手口が隠されています。
文章が長いと流し読みして適当にクリックしたり。
極端に小さいフォントで重要なことがかかれていたり。
うっかりすると了承したことになっています。
サブスクリプションで契約しているものも、うっかりすると自動契約更新になってたり、解約するページになかなかたどり着けなかったりするのもありました。

契約期限が切れる数か月前からカウントダウンメールが届くのもありました。
6か月前案内、3か月前案内、1か月前案内、10日前案内、1週間前案内、6日前案内、5日前案内、4日前案内、3日前案内、2日前案内、1日前案内、当日案内、期限経過1日後案内(まだ間に合うという内容)・・・
こんなメールが届くと気がおかしくなります。
これはある上場企業がやってる話ですよ。
サービスやサポートがしっかりしていればいいのですが、不満であるから解約するわけです。

解約を思いとどまらせる異常な手口、契約を迫られる異常な手口、本人には気付かれずにオプションを追加させる手口。
ビジネスの闇は深い。

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新規顧客開拓の営業の知恵

加工して2次製品化

これは私が営業マン時代に素材メーカーにいた時の話。

新人営業マンの私、入社してすぐ新規顧客開拓でした。
先輩営業マンを見ながら顧客層を見当付けてローラー作戦を開始。
今日はこの地域、明日はこちらの地域を面で町工場へ訪問。
飛び込み営業です。

訪問ヒアリングを繰り返して分かってきたのは、ウチの商品は日本ではすでに販売ルートが確立されていて、新人営業の入る余地がないことでした。
顧客層(1次加工業者)のどこに聞いても販売代理店から購入しているので直で買ってくれない。
販売代理店は他社材料も取り扱う商社なので、ウチの商品のために新規口座を開くメリットがないからです。
その販売代理店はすべて先輩方に握られていました。

私も営業マン、売り上げノルマを持たされています。
苦悩の末考え付いたのが以下の4つの売り方です。

①上流工程、案件の発生する所への売り込み。
ターゲットは企画会社やデザイン担当。材料の購入先指定”私”を仕様に盛り込んでもらう。

②加工まで請け負いエンドユーザーへの売り込み。
従来の顧客層(1次加工業者)をすっ飛ばして直販。上手くやらないと先輩方に睨まれる。

③加工して2次製品化して売り込み。
素材を加工して付加価値を付けた別の素材として販売。ターゲットは2次加工業者やエンドユーザー、新分野も。

④別の業界・新規分野への売り込み。
さらに加工して3次製品に。別の業界を狙える。

1年目は①を、2年目から②③を手掛け、加工ノウハウを積んだ3年目は④に重点を置いての営業活動。

これらは私が自分ひとりでやり方を考え、加工方法を考え加工業者を探しターゲットリストを作り、そして自分ひとりで個別訪問しながら営業活動していたことです。
新分野における新規開拓は結構上手くいっていました。
1件1件確実に受注できました。

しかし個人ひとりでターゲットに接触できる件数なんてたかが知れています。
マーケティング部門・営業推進部がない会社では、営業が自分ひとりでやらなければならないこと。
営業の世界では同僚・上司はライバルなので助けてはもらえない。
営業は業績至上主義なので、ノルマを達成できなければ会社を去るしかないのです。

当時にマーケティング部門が存在していたらどれだけ新規開拓が捗っていたか。
マーケティング部門の広告宣伝手法は、広範囲に多くのターゲットに情報を届けることができます。
営業がひとりで動くよりも数倍以上にです。
まだ効率の悪い営業活動をやっているのであれば、そろそろマーケティングという考え方を取り入れた方が良いことでしょう。
私自身が営業職を体験しマーケティング職でもありましたので。

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ホームページへの導線

ホームページへの導線

学生の頃、博物館学という授業を取っていて、そこで『動線』という言葉を習いました。
見学者を博物館の中を歩かせる設計された道順のことです。
こちらを観たら次はこちらを観てください、と誘導する矢印は順繰り一筆書きのように出口へと導く。
博物館や美術館で普段何気なく歩いているのは、実は学芸員により設計通りに歩かされていたのです。
それはさておき。

今では集客の主要手段となったホームページ。
下手な営業よりも働いてくれます。
しかしホームページは作れば引き合いが来ると勘違いされてはいけません。
ホームページへの導線なくては誰も訪れはしないのです。

ホームページは顧客側のアクションがあって初めて検索されます。
(未来の)顧客が「欲しい」「必要だ」「困っているので解決したい」という要望があって初めて『探す』アクションを起こします。
多くの人はググる(Googleで検索)ことでしょう。
しかし先に挙げた要望を持っていない人や関心のない人は検索しないので、ホームページにはたどり着くことはありません。

そこで導線、ホームページへ来てもらうための施策を打つのです。

SNSで話題にさせたり広告を打ったりするのもひとつの手です。
たとえそれに興味が無くても、偶然または強制的に目に入る仕組みが広告。
Web広告やテレビCM、ポストに投函されるチラシがそれです。

まず広告で興味を持ってもらい、ホームページに来てもらい、資料請求してもらい、そのリストを基に営業にコンタクト取ってもらう。
こんな流れが理想的な営業活動。
そのためにはまずホームページに来てもらわないと始まりませんので、ホームページへの導線が必要なのです。

さて、また選挙の季節がやってきました。
駅前の街頭演説、NHKの政見放送、ポストに投函されたチラシ。
これらも政治家という事業者の広告です。
しかも強制的に目にさせ耳にさせるタイプのコマーシャル。
有権者の興味を引いてもっと知りたいと思わせればホームページや演説会へ誘導。
会社がやっているマーケティングと変わりありません。

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マーケティング担当者の使い方<仕組み化>

ブース装飾ひとりでできた

経営者によるマーケティング担当者の使い方、その4
マーケティング担当者の使い方<仕組み化>

仕組み化とは:
ルーチン、自動化、誰がやっても結果が同じ標準化、業務のやり方・法則・ルール、Excelのマクロみたいなもの

これまでマーケティングの導入と担当者の役割について述べてきました。
今回は、そのマーケティング担当者の使い方によっては以下に挙げる3つの仕組み化が期待できることをお話しします。

①売れる(顧客が集まる)仕組み化
②営業を動かす仕組み化
③マーケティング業務を継続させる仕組み化

①売れる(顧客が集まる)仕組み化:
広告宣伝やホームページといった顧客に向けての情報発信は、新規のお客様・潜在顧客を引き寄せる営業前営業となり、営業スタッフの闇雲なアタックによる消耗戦を軽減するができます。
またホームページ等による自社の技術紹介や事例掲載は顧客へのヒントとなり顧客への事前の商品説明になり、既存の顧客に再び来てもらいファンになっていただくアフターフォロー効果があります。
さらにQ&A等の掲載によりアフターフォローの省力化も期待できます。
従来のような営業の人海戦術より効率的に営業活動が行えます。

②営業を動かす仕組み化:
営業が欲しいもの、それは訪問リストと営業ネタです。
リスト作りは誰がやるのかというと従来は営業の仕事の一部。
営業が個別にやっていました。
しかしその業務をマーケティング担当者が担うことで営業は顧客へのコンタクトに専念できます。
展示会やMA(マーケティングオートメーション)ツールの導入、業者からのリスト購入等、リスト作り担当を一本化させましょう。
また、営業ネタとしては事例集が効果的です。
顧客が欲している情報の集大成ですので、顧客が喜べば営業も喜んで持って歩きたくなることでしょう。
社内の事例を収集しまとめる業務も一本化しましょう。
営業が動きたくなる環境づくりは経営者とマーケティング担当者の役割です。

③マーケティング業務を継続させる仕組み化:
ホームページを作って終わり、ホームページは成長させなければ集客は困難です。
常にコンテンツを追加して提供する情報を刷新し、お客様に見てもらうような活動が大事です。
しかしコンテンツのネタがショートしてやる事がなくなってしまう。
だから常時ネタを探し情報を収集しなければなりません。
案件を事例として挙げる『事例づくり』を営業ネタの軸にすることで、継続的にマーケティング業務が行える、やる事がある状態にできます。
事例ネタはホームページのみならず、小冊子(印刷物)や展示会のテーマ、さらには顧客を集めての勉強会ネタにも展開できます。
やる事に意味を持たせることはスタッフ達のモチベーションアップにもつながり、自発的な活動へとつながります。

業務は仕組み化されることで、例え担当者が辞めてしまっても業務への支障を減らすことができます。
そして仕組み化は誰がやっても同じように出来る、つまり業務の標準化です。

フリーランスや副業といった働き方が昔とは全く違う現在、優秀な社員がいつまでも同じ会社にいてくれる時代ではありません。
社員は流動するものです。
会社の発展・存続には仕組み化等なにかしらの経営戦略がなければ生き残ることはできないでしょう。
会社がヤバくなってきてから経営コンサルタントに相談してももう遅いのです。
そのためにも早々に手を打つべきであります。

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