立ち位置による評価の違い、マラソンのアンケート編

昨日、さいたま国際マラソンに参加してきました。
マラソンの私の成績は置いといて。
運営会社のサイトには参加者のアンケートがちらほら挙がっていたので、眺めていました。

全体評価57.1点 (2016/11/14-16:00現在)。

満足度57%と考えれば、よくないです。
90点以上のマラソン大会もありますので。
個々のコメントを見ると、私も感じた不満点が色々挙がっていました。
逆に運営側を擁護するような、”参加者の自己責任”的な発言もありました。

例えば、給食(ランナーが途中で補給するエネルギー源、今回はバナナやアンパン)が少なかったという市民ランナーの意見が多かった一方、補給食は持参するのが当然、というベテランorトップランナーの発言もありました。

それぞれの立ち位置によっての感想が異なるのです。
私個人は後ろの方を走っている人で、私が給食地点に到着すると既に売り切れで、ガス欠で困った、東京マラソンはあんなに食べるものがたくさんあったのに、他の大会に比べても少なかったな、という感じです。
道端で倒れているランナーの数が他の大会よりも多かったのも、それが原因?

運営側が顧客満足のターゲットをどこに絞るのか?
トップランナー向けならこのままで良いし、大多数を占める一般の市民ランナー向けなら大幅な改善が必要。
企業でいうなら、小規模で満足度高いビジネスか、大きな売り上げを取るか、どちらの方針で展開するのか、という問題です。

立ち位置の違うターゲットをそれぞれ満足させるのが、運営側の手腕にかかっているのです。

先週、ネット上でお祭り騒ぎだった”ネイティブ広告ハンドブック事件”もやはり、立ち位置の違いによる意見の相違になる訳です。

さいたま国際マラソン2016

大会スローガン”FROM HERE TO THE WORLD”

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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小規模事業者持続化補助金はじまる

以前より商工会議所の方から案内いただいていたので興味があったのですが、
小規模事業者持続化補助金の受付が始まりました。(2016/11/4)

小規模事業者持続化補助金<一般型>
http://h28.jizokukahojokin.info/ippan/

中小企業の中でも、
・小売業だと従業員5人以下
・宿泊業だと従業員20人以下
といった小規模事業者が対象となります。

その対象者の販路開拓等の取り組みに対して2/3の補助金(最大50万円)が出るというもの。

・新たな販促用チラシの作成、送付
・新たな販促用PR(マスコミ媒体での広告、ウェブサイトでの広告)
・国内外の展示会、見本市への出展、商談会への参加
・ブランディングの専門家から新商品開発に向けた指導、助言

といった広告宣伝費やコンサル契約費も対象になります。

これを機に、コンサルタントを活用してみるのは如何でしょうか?
マーケティングのコンサルティングでしたらお手伝いさせていただきます。

当事務所も小規模事業者なので、ウチでも広告宣伝費の申請をしてみようと思っています。

小規模事業者持続化補助金

マーケティング内製化プロデューサー
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残業は誰のため何のため

大手広告代理店の残業問題が取り沙汰されています。
残業とは、誰のために・何のためにするのでしょうか?

以下、実話です。

ケース1:
そこは勤務時間が終了すると社員みんな飲みに行ってしまうため、夜は事務所には誰も残っていない会社です。
そのため時間内に終わらなかった仕事は自宅に持ち帰ってやっていました。
夜とか、土日とか、年末年始休暇とか。

ケース2:
その会社では、営業とオペレーターはそれぞれ異なる業務を行い、お互いに手伝うことが出来ない分業でした。
営業を終えて退勤時間になって帰ろうとすると、社長はすごい剣幕。
「オペ達が夜遅くまで働いているのに、お前は帰るのか!」
営業をクビになりました。

ケース3:
その会社では、日中は営業活動、夕方に帰社して夜中まで伝票整理の毎日。
労基が感付いて、社長が呼び出されました。
夜中までの残業禁止となりました。
しかし、毎日伝票処理が終わらないため、こっそり退勤時間にタイムカードを押して、それから終電まで残業の毎日。
それが社長に知られてクビになりました。

ケース4:
採用担当をしていて、求職者の対応をしていました。
求職者から、残業時間を問われて答えに窮したので、社員の残業時間の調査をしました。
社長に報告すると、社長はすごい剣幕。
みなし残業手当を支払っているのだから調査なんかするな、と。
翌日から社長とは険悪の仲になりました。

36協定を結んでいるのだから、社員は自主的に残業をするものだ、残業しなければならない、と考える社長が多いです。
そして、残業はするものだという考え方が浸透している会社では、勤務時間が終了しても、社員がいつまでも帰宅しようとしません。
部長が居残っていたりすると、帰り辛くて帰れない状況です。

また、仕事を作業と思ってやる社員と、仕事が面白くてやる社員とでは、残業に対する考え方も異なります。

残業をしたならば、それに見合った報酬を支払わなければなりません。
同時に、休息時間も設けなければなりません。
社員がイキイキと働けない会社は、まず社長自身の考えを改める必要があるのではないでしょうか?
そして仕事量をこなせるための仕組みも検討の必要があると思います。

退勤後の残業
マーケティング内製化プロデューサー
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豊田栄康(トヨダヨシヤス)
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良かった悪かったは記憶に残る

一昨日、またマラソン大会に参加してきました。
東京トライアルハーフマラソンという東京マラソンの練習会的な大会で、本大会では3回目の参加です。
自分のペースに合わせての走りが出来るよう、1㎞あたり4:30から7:00まで30秒ごとのペースセッター(ペースメーカー)が用意されています。

本大会では、東京マラソンの出場権の抽選があり、走り終わっても大勢の人が帰らずに残っていました。
4回連続ハズレ中の私もその一人です。

さて、マラソン大会では制限時間が設けてあり、本大会では17.6㎞地点で2:30:00となっています。
つまり、ハーフマラソンのゴールまで3時間となります。

終了5分前の2:55:00、大勢の人の見守る中、最終ランナー達が見えてきました。
最後の力を振り絞ってゴールを目指す人。
故障したのか、足を引きづり気味の人。
あきらめて歩いてしまっている人。
なんか盛り上がってきました。

2:59:49。
間に合うか間に合わないか、という微妙だったランナーが無事にゴールしました。
一部の落胆と、大きな盛り上がり。

3:00:00。
「あああ」
という声が周囲から聞こえてきました。

3:04:00。
最終ランナーがゴール。
みんな拍手をしています。

マラソンは最終ランナー達だけが頑張った訳ではないのですが、周りの人を盛り上げたのは、最終ランナーへの共感です。
そして色々な意味での期待です。
1位2位でゴールした人たちにも大きなエールが送られましたが、最終ランナーにも同様のエールが送られました。

オリンピック・パラリンピックの成功も、優秀な選手と良くなかった選手への共感と期待があったからだと思います。
イベントビジネスでは、”優秀なもの”だけを追求するのではなく、”そうでないもの”にもスポットを当てるのも、新たなビジネスのヒントになるのではないでしょうか?

”すごく良かった”と”すごく悪かった”は記憶に残ります。
中くらいを走っていた私は誰かの記憶に残っているのでしょうか?

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法人向けビジネスの需要創出

「今ならこんだけ値引きすます」
「おまけにコレが付いてきます」

決算間近になるとあちらこちらで販売キャンペーンが発生します。
お店でこんなちゃっちフレーズを見ると、つい寄って行ってしまいます。

相手が個人なら通用する販促手法ですが、法人向けビジネスの場合、購買担当者には先物商品を買うような権限がありません。
必要だから、と会社に稟議書を上げて了解を経て購入手続きになります。
必要性が認められなければ、いくら安くても購入できないのです。

リクルート会社もよくキャンペーンを行います。
四半期ごとに人材営業がキャンペーン値引きの見積書と履歴書を持ってきますが、いくら値引きで安くなっても人員が足りている状態では採用しません。

法人向けビジネスでは、需要があって初めて売れる。
必要なければ、おまけが付いても買ってくれません。
逆に、需要を作ってあげると、買ってくれるチャンスになります。
どう需要を作り出せるかが、需要のない市場でビジネスを展開する鍵になります。

「今、この複合機を購入してもらえるなら、この業務管理ソフトが半額になります!」

私にもこんなセールスをしていた時期がありました。
リーマンショック前なら、お金持ってる社長さんは買ってくれたんです。

今なら半額です

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