マーケティングはオープンソース

マーケティングを行うための様々な手法があります。
書店やネット上で見ることができます。
云わば、オープンソース。
LinuxやApache Serverのようにソースコードが公開され、自由に使って良い訳です。

簡単に入手できるマーケティングの手法を如何にして自社の売り上げアップ・引き合いアップにつなげていくのか?

アプリ開発と同様に、上手に活用する方法を見つけたものが、今後の事業発展につなげることができます。

マーケティングのコンサルタントは、その会社に適したマーケティングの活用をアドバイスすることを仕事にしています。
コンサルタントを活用するのも一つの手段です。

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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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リピートされない残念な商品を売る会社

何年も前の話、私はソフトウェアの営業をしておりました。
ソフトウェアは毎年機能追加等バージョンアップし、年に1回アップグレード版を販売して既存のお客さんと契約更新をするシステムでした。
その会社に転職して気になっていたのは、新規顧客にしか力を入れない営業方針でした。
なぜ既存顧客のリピート、休眠顧客の再開拓をしないのかと会議で問うたのですが、営業部長からは”無駄”の一言でした。

私は自分の足で過去に販売したお客さん(既存顧客・休眠顧客)を回って社長さんと話をして分かったのは、”ソフトウェアが難しくて使えない”ということでした。
私の回ったお客さんの数で統計を取ると、アップグレード版の契約率は1割を切る状態でした。
1割もリピート顧客、つまり既存顧客がいないのです。

使い方が分からず困っているお客さんがいても、”有償サポートに契約しない限り一切のサポートをしてはいけない”、という営業部長のお達しがあり、私も大事なお客さんにサポートしてあげたくてもできずにおりました。

しばらくして私はこの会社を去りました。
お客さんを大事にしない会社に居たくありませんでしたから。

現在のマーケティングの考え方は、お客さんを教育し、ファンになってもらい、自然と買ってもらえる仕組みを構築することです。

商品サービスを売ったら売りっぱなし。
既存顧客を大事にしない。
リピートがないから常に新規開拓しなければならない。
そんな営業方針をしている会社は今後淘汰されてしまうことでしょう。

ちなみに、数か月だけ働いたその会社は、私が去ってしばらくして無くなりました。

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ブランディングは誰がやる?

作れば売れる時代は終わり、商品の性能が上がっても価格が安くなっても売れるとは限らない時代になりました。

そんな中で、ブランディング戦略を掲げる企業も多くなってきました。
ブランディング戦略をやりたいと営業にハッパかけても、営業としては自分の売り上げしか頭にないので思惑通りにいかない。
そんな悩みをかかえている経営者も多いかと思います。

では、ブランディング活動は誰が行うものなのでしょうか?
”マーケティング担当者”だけではありません。
社員全員で行うべきものです。
営業は自分のお客さんに対して活動し、製造部門・品質管理部門は提供する商品サービスに対して品質向上・安定供給するために活動するものです。

その中心的な役割を担うのがマーケティング担当者になります。
マーケティング担当者は、
①お客さんからのヒアリング情報や業界の現状を社内に配信し、
②自社の○○を外部に向けて発信することで、
情報の流れを作り監督します。
○○は、強みや特質、今行っている取り組み・活動等のイメージアップのための情報です。

ブランディングとは、お客さんに商品の、サービスの、そして企業のイメージを持ってもらうこと、認識してもらうことです。
ブランディング活動により、同等商品、類似サービス、ライバル企業と比較して採用される率が向上します。

ブランディングとは、マーケティング担当者を中心とした情報戦と言えます。

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その専門用語、相手に通じていますか?

あるWebマーケティングの商品説明会を聞きに行った時のことです。
壇上で説明する営業マン、
「当社の技術でリードを○△□、ナーチャリングを○△□、レバレッジを○△□・・・」
聞いていて、この説明員はターゲットをどこに設定しているのだろう?と思いました。

Webマーケティングではこういったカタカナ用語をよく使いますが、聞きに来ている人が中小企業の社長さんだったら分かるでしょうか?
営業マンにだったら通じているでしょうか?

自分たちの業界では普通に使っている用語でも、一般企業では使わない言葉は往々にしてあります。
ましてや、ターゲットとするお客さんがこのような専門用語を理解しているとは限りません。
気になってこの会社のホームページを覗いてみると、リードとは?の説明文が載せてありました。
最初から分かりやすい日本語で説明すればよいものを。

言葉というものは相手に理解されなければ意味を成しません。
相手に理解できる言葉に変換してこそ伝わるものです。
専門用語を辞書付きで説明するものではありません。

自社のホームページ・カタログ・広告では、お客さんにわからない専門用語を使っていませんか?

ちなみに、リード・ナーチャリング・レバレッジとは、
リード → 見込み客
ナーチャリング → 見込み客に継続的にフォローし購買意欲を高めていくプロセス
レバレッジ → テコの原理のように小さな力で大きな成果を生み出す事
を意味します。

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なんとなく売れ行き好調の理由は?

ここ数年売り上げが右肩上がり。会社の業績は順調に伸びている。
だから今期も同じように好調で・・・

売り上げ目標を設定する場合、過去のデータをそのまま比例グラフにして数値を決めたりしていませんか?
経営者ならともかく、営業マンはそんな決め方をしていたりします。

何故業績が好調なのか?
何故売れているのか?
営業マンは理解しているのでしょうか?

業界全体が好調だから。
ライバル社が衰退したから。
商品性能が向上したから。
販売網が拡大したから。
認知度が向上したから。

ではそうなった理由は何故でしょうか?

製造業ならよくやりますが、なぜなぜを5回繰り返すを見えてくるものがあります。
要因の要因を突き止めて施策を打つことで、更なる売り上げが見込めるようになります。

”なんとなく売れ行き好調だから”でやっているのは”作業員”です。
マーケティングは科学的に売り上げを作っていく仕事です。

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