新人教育に最適なのが事例

新人教育に最適なのが事例

自社の商品サービスの中には、ある顧客からの依頼案件がベースになって商品化したものも多くあることでしょう。
受託製造会社、受託システム開発会社、人的サービス業会社など課題解決型事業者の商品サービスがそれです。
金型は既にある、基幹システムは出来ている、作業マニュアルは出来ている、後は汎用化するだけで新商品化できる訳です。

当該商品サービスを担当した営業はその商品サービスを良く理解しています。
自分が関わったのですから。
ところが他の営業はパンフレットに載ってるから自社の取扱商品だ、という認識でいるため、よく理解もせずに営業に出てしまいます。
当該商品サービスが、どんなターゲットに、どんな課題に対して、どのようにして解決するのか、パンフレットや仕様書に書かれていること以上は理解していないのです。
自分がよく分かっていないものを他人に売りつけるなんて、スーパーマン営業と詐欺師にしかできません。

新人営業の教育に余裕のない中小企業では、「カタログ見て覚えろ」とか、ただ作業してるだけのOJT等の放置型が多く、これではろくに商品サービスを覚ることはできません。
転職の多かった私もほとんどの会社でそういう体験をしてきました。

そこで新人に商品サービスを覚えさせるのに最適なのが事例による学習です。
自社の商品サービスを事例・判例とセットで覚えることで、何故・どんな・どのように、が理解でき、顧客に提案できる営業スタッフへと成長していきます。

私はマーケティング担当者による事例づくりを推奨していますが、顧客へのPRにだけ使うのでなく、社員教育にも活用できることをお伝えしたいです。

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マーケティング担当者、自分で何でもやる

第6回河川堤防技術シンポジウム

土木学会の第6回河川堤防技術シンポジウムに行ってきました。
第2回からの参加で今年で5回目。
毎回勉強になるお話を聞けてありがたいです。

ある発表者が、検証に必要なデータがないから自分で採取している、と述べていました。(お馴染みの先生です)
※何を採取するかというと、河川堤防に使われている地盤(地下土壌)のことです。
実際に現場に行って、自分たちで採掘し、その採掘の方法も自分たちで考え工夫しているのです。
えらいなぁ、と思いました。

私が前職(土木)でマーケティング担当者だった時、Webやパンフに使える写真がなかったので、カメラを持って自分で撮りに行きました。
自分が想定する現場の、自分が表現したいアングルの画像が欲しかったからです。

マーケティング担当者をしていると、使用したい写真・画像・解析プログラムがなければ自分で何とかしなければならなかったので、自然とゼネラリスト(何でも屋)になってました。
自分で手配することで、より理解できたと実感しています。
マーケティング担当者は第三者に伝えるのが仕事ですから、自分に理解力がないと顧客には伝わりません。
結果、営業の負担と不満をつくることになってしまうのです。

さて、別の研究発表の中で、ある計測装置を使った研究結果がありました。
思い出したのは、前職で似たような計測装置のプレスリリースの際のこと。
当時、新開発であったため写真がありませんでした。
当然自分で写真撮りに行きました。
近場の河川堤防に重たい装置と単管(鉄パイプ)を担いで。
それっぽいイメージになるよう単管を堤防に打ち込んで、右から左からパシャパシャ。
メーカーは違いますが、似たような装置が世の中の役に立っているのを見て、子供の成長を見るような思いがしました。

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マーケティング担当者の気構え

すべてをアウトソーシングした会社組織

マーケティング担当者になったからには、営業をコントロールしてやるぞ!くらいの気構えが欲しいところです。
マーケティング担当者は、営業スタッフ全員と既存・新規、代理店とエンドユーザーすべてのお客様が自分の担当です。
担当分野だけでみると営業部門長と同じ立場なのです。
営業を使って如何に顧客と接触させ、如何にクロージングに持っていくべく顧客の説得材料を準備できるか、がマーケティング担当者の考えること。

私が以前から「マーケティング担当者には営業経験者が向いている」と述べているのは、常に顧客の方を向いて接触方法・関心を惹かせる方法・購入意欲を後押しする方法など、営業職は常に考えることを身につけているからです。

マーケティング担当者がもし社内で、ただの作業しかしていないのであれば、将来そのポジションは外注さんに取って代わられることを危惧した方が良いでしょう。
経営者は人件費のコストダウンには大変な関心がありますので。

ただしアウトソーシング(外部委託)は会社の成長にとっては良いことではありません。
業務丸投げは会社にノウハウが何も残りません。
会社が成長するには、会社が、社員がノウハウを身に付けて他社にない商品サービスを提供できることが重要です。
そのためにもマーケティング担当者は自分の役割を意識することです。

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イラスト化した理由は満足いく写真がなかったから

八ッ場ダム工事現場見学会

Webサイトの制作にあたり、もしくはパンフレット制作にあたり、顧客に商品サービスを伝える工夫をします。
その際、見せたい説明したいイメージがない、手元の写真で良いものがない、ネット販売されているものに満足のいく写真がない、といった悩みがあるのではないでしょうか?

イメージとしてすごく良い実績写真があるけれど、クライアントから使用禁止されていたり、社会的にヤバい業界であったりと、使いたくても使えない写真もあります。

先週、土木学会の現場見学会に参加し、八ッ場ダムを見てきました。
その時に現場責任者の方が、現場写真を安易にSNS投稿しないでほしい、と言われていました。
蓋し建設中の現場には、公開したくないゼネコンのノウハウがあり、作業員さんの顔が映りこんでしまったり、一般には公開してほしくないヤバい場面があるから、と一人合点してました。
現実、前職・建設業では同様の場面を見てきましたので。

マーケティング担当者としては、写真が安易に使えないことが悩みの種でした。
当時私が編み出した解決策は、写真のイラスト化でした。
営業時代もPowerpointやWordのオートシェイプで図形を描いて提案書にしていたこともあり、あとはたくさん描いて慣らしていくだけでした。
結果として他社とは比べられないオリジナリティが出せました。
そして慣れると営業の要望に即時対応できるスキルに育っていました。

イラストの描き方についてはここでは述べませんが、私流は写真の輪郭をなぞって塗り絵する、という方法です。
イラストを部品化してストックしておけば、組み合わせでいくらでも対応できます。

10年以上も前、電線・ネットワークの業界で働いていた時の話です。
LANケーブル・モジュラーケーブルの製造販売に携わっていて、プラグ(LANコネクター)を説明するのに良い写真がなく、設計図しかありませんでした。
そこでプラグ(LANコネクター)をイラスト化して配線の説明を、と描いていたら社長に怒られました。
営業が外に出ないで何やってるんだ!と。
顧客に説明するまともな資料がないから自分で制作している。
手ぶらで顧客に訪問してどうするの?
会社としてまともな営業資料を用意してほしかった、と未だに愚痴っています。

その当時の思いと工夫が、マーケティング担当者になって営業支援のためのノウハウになり、現在はマーケティングのコンサルタントとしてマーケティング支援のノウハウにもなりました。

LANケーブル単線より線

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情報共有はマーケティング活動の副産物

マーケティング担当者による情報収集

マーケティング活動は、マーケティング担当者ひとりでできるものではなく、営業や間接部門スタッフ、社長も含めて協力していかないとできない活動です。
なぜならマーケティング担当者から発信する情報は、マーケティング担当者ひとりで見つけてきた情報というわけにはいかず、常に顧客に接している営業や商品サービスに最も詳しい技術スタッフ、会社設立以来最大の経験値を持つ社長から得られた情報がベースになっているからです。
そして各位の持つ情報を収集し、顧客向けに編集したものが、コンテンツとなります。

さて、このコンテンツ、マーケティング担当者が社内(あるいは社外)から収集したものですが、編集したものを社内に再発信することで社内の情報共有となりうることにお気づきでしょうか。
何故なら、営業は隣の営業の情報を持っていないからです。
営業は営業同士かつ工場や技術部門・システム開発部門とは情報共有しない生き物だからです。

『顧客への情報発信』という名目で各営業から情報を収集し各営業へも発信してあげることで、各営業は隣の営業の情報を知ることになります。
その情報には、隣の営業のノウハウや顧客分野、あるいは技術スタッフの持つノウハウも含まれます。
マーケティング担当者が社内の情報ハブとなって行動することで『情報共有』が生じるわけです。
情報共有はマーケティング活動の副産物とも言えます。
経営者はこの点に早く気が付いて上手にマーケティング担当者を用いるべきでしょう。

マーケティング担当者による情報発信

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