顧客は何と言ったか

顧客は何と言ったか

ここ3日、風邪をひいて寝てました。
寝ながら本を読んでいて出てきた、気になった言葉。
”コンベックス”

以前に仕事で同僚に「コンベックス持ってない?」と聞かれて、???となりました。
私は耳にしたことがなかったのですが、巻き尺、メジャー、スケールのことを言うそうです。
厳密には違いがあるのかもしれませんが。

さてWebで商品を探している人は、何というキーワードで検索しているのでしょうか?
キーワードがマッチしていないとヒットしません。
私なら”メジャー”で検索しますが、メーカーが”コンベックス”で統一していたら、私はそのサイトにたどり着くことはできないでしょう。
Webサイトの制作にあたっては、顧客は何と言ったかが重要です。
マーケティングの考え方は、顧客をベースにしてます。
顧客の言葉・キーワードを日頃から収集する癖をつけておきましょう。
マーケティング担当者であるならば、営業に同行して顧客の話に耳を傾けるのも良いことです。

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その提案は解決したい相手の視点と合っているか

その提案は解決したい相手の視点と合っているか

その提案は課題を解決したい人の思惑・視点と合っているのか、という話をしたいと思います。

引き合い・問い合わせをいただいた時、私はお客様に提案するものを2つ以上用意するようにしています。
例え最良の解決策を提案したとしても、相手の思惑・解決したい形に合っていないと採用されないからです。
相手の思惑なんてこちらは分かりません。
ですので、A案B案のように複数の選択肢を用意してあげるのです。
相手の思惑、重視したい点がどこにあるのか、探るためにです。
人材面なのか、費用面なのか、それともITツール等手段なのか、環境なのか、はたまた外部委託が適しているのか。
複数提示することで、相手の重視したい点が見えてきます。

また、相手の思惑がまだ形になっていないのであれば、提案や事例を提示することで、たたき台になり、打ち合わせがスムーズになります。
たたき台は相手の考えに方向性を持たせ、こちらに優位に導くことが出来ます。

営業やコンサルタントによくあるのが、相手の相談内容を勝手に決めつけ、あなたの問題はこれで解決する!と頓珍漢な解決策を用意してしまっているケース。
”自分の考えた最強の”提案書で一発勝負!はリスクが高過ぎなのです。

提示を複数できるようになるためには、日頃から活用事例や提案書の種類を多く用意しておく必要があります。
時間と労力がかかるものですが、完成すれば会社の財産です。
一極集中で準備した方が効率的です。

さて、会社の中で誰が担当しますか?

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営業とコンサルタントは同じ職種

営業とコンサルタントは同じ職種

困っている、課題がある、解決したい。
でもどうしていいやら分からない。

相談者の課題を解決する手段を提示する仕事が営業職です。

ITシステム系を例に挙げると、相談者はITシステムで業務改善をしたい、新たな事業展開を図りたい、という課題を抱えています。
”ITシステムで”というのが前提です。
ところが相談者にはそもそもITシステムの知識がないため、何をどうしたら何が出来るのか分からない。
そこで営業は、”ITシステム”では何が可能で、何が出来ないのかを説き、そして相談者の要求に対して自分に何が提供できるかを提示してあげなければなりません。
相談者が理解し納得して初めて顧客となり契約となります。

ちなみに私がITシステム系の営業だった時は、よく活用事例を挙げて受注に結び付けました。
様々な例を図解で説明すると、顧客からの理解が得られやすくなりました。
たくさんの図解提案書を自分で作っていたので大変でした。

よくあるのが、明後日の方向のヒアリングをする営業やコンサルタント。
なんとか自社の商材に誘導しようと必死で、顧客の課題とズレていて会話が噛み合いません。
多くの場合、顧客はその営業に不満を感じ、去ってしまいます。
顧客は分からないから相談に来る訳ですが、逆に無知であると話に釣られて契約してしまう。
その多くは、後でクレームになります。

営業とコンサルタントは同じ種類の職種だと思います。
口が上手い人が成績がいい、という意味ではありません。
クレーム製造機、という意味でもありません。
顧客の課題を解決する手段を提示することを仕事にしている、ということです。

もし顧客が自分の中でまだ考えが整理し切れていないようであれば、いくつも提案や事例を提示することをお勧めします。
いくつもの提案や事例は、顧客の思考をまとめるたたき台になります。
提案や事例が複数あれば、顧客は選択しやすくなり、決断しやすくなります。

この『いくつもの提案や事例』を会社の中でまとめあげるのが、マーケティング担当者の役割になります。
作業を担当部門に集中させることで、営業が各々制作するよりも精度の高い提案書・活用事例集が出来ます。

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顧客はもっと提案して欲しかった

顧客はもっと提案して欲しかった

以前に行った顧客満足度調査アンケート。
スタッフの対応についてどうでした?に対して、「良かった」「悪かった」と様々な回答が出る中で私が気になったのが、
「提案が欲しかった」

恐らく、顧客から呼ばれて対応したスタッフ(営業または技術者)は、顧客から言われたことだけしか仕事をしなかった、と思われます。

顧客は自分の課題を解決したいと思いスタッフに相談した訳ですが、スタッフ側は言われた事イコール仕様と思ってしまったのです。
顧客側は、もっと良い提案が欲しかったに違いありません。
言われた事しか出来ないスタッフは、顧客からの満足度は低いです。
スタッフ側の提案によっては顧客側の課題の原因に気付き、根底の課題が変わるかもしれません。
提案と検討を経た先には、顧客の満足する解決策が見つかります。

このやり取りには、スタッフ側(営業または技術者)の知識と応用力・提案力がいります。
つまり、個人の持つ”引き出し”です。
スタッフの提案力の向上には、ケーススタディ、事例を覚えることが近道です。
社内にはたくさんの事例があるはずです。
各個人で抱えている情報を引き出して、会社として活用事例集を作り上げ、教育のためスタッフ(営業または技術者)にフィードバックしてあげる。
この流れを作るのもマーケティング担当者の役割のひとつです。

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活用事例集のつくり方<ITシステム編>その1

かたたたき

ITシステムを商材とした営業では、顧客の課題を解決する能力が求められます。
顧客の業務あるいは顧客の商品サービスを理解し、自社の所有するハードウェア・ソフトウェアとの組み合わせで、顧客が納得する解決策を提案する。
ソリューション営業には高度な知識と応用力が必要です。

顧客への訪問で同行したSE(技術者)に丸投げの営業がたくさんいます。
データベースすら理解していないので、顧客と話すことが出来ません。
打ち合わせに同席しているだけです。
情けないことです。

ITシステムには既製品(パッケージ品)と受託開発、つまりお客様仕様で制作する場合とがあります。

ITシステムはおおよそ、<照合→表示>と<収集→保存>の2つの機能で出来ています。
後は顧客に合わせた応用・アレンジです。
この点が理解できていれば、システム営業というものは大変面白い、やりがいのある仕事です。

さて、顧客からのシステムの問い合わせ・依頼、そして仕様決定までの流れをどのようなイメージを持っていますか?
専属の下請け業者でない限り、確定した仕様で注文が降ってくる訳ではありません。
そんな会社には、そもそも営業なんて必要ありません。

まず最初に顧客からの問い合わせ・相談があるのですが、その時点では顧客はシステムの完璧な完成イメージを持っていません。
相談しながら仕様を決めたいはず。
顧客は打ち合わせに来る営業に期待しています。
どんな提案をしてくれるのか、と。
え?今日は手ぶらでヒアリングだけ?後日SEから説明する?
これでは顧客はがっかりです。

そこで活用事例集の登場です。
様々な例を挙げて、顧客に完成イメージを膨らませましょう。
活用事例集は、”たたき台”です。
たたくものがあれば、それに対してあーしたい・こーしたいと話が進み、仕様イメージが固まってきます。
何もない状態から生み出すのは難儀です。

そして活用事例集があれば、営業がいなくても顧客側でイメージを膨らませることが出来ます。
正直、営業からの売り込みトークを聞きたくないので、参考資料を置いてってもらうだけで良いのです。

と、前置きが長くなってしまったので、実際の作り方については次回。

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