マーケティング担当者は写真の管理人

冷蔵庫から人が

みなさんの会社では、誰が写真の管理をしてるのでしょうか?
ホームページやカタログ、提案書やクレーム報告書に添付する不具合の証拠など、業務で扱う様々な写真・画像データがあります。

ホームページ・カタログに使うものは販促担当が。
提案書は営業各自で。
クレーム関係や設置完了証拠などは品質管理部門と工場長が。
社員の顔写真や集合写真・社屋などは総務が。

関係する部門がそれぞれ独自に管理しているのが多いと思いますが、マーケティング担当者からすれば、すべての写真を手元に置いて欲しいところです。
なにせ、頻繁に加工して発信するのは自分たちなので。
そのため、マーケティング部門が一括して写真・画像データの管理を行うのが望ましいです。

マーケティング担当者としての業務は以下の通り。
分類・タグ付け:
・マーケティング部門に聞けば分かるように、欲しい画像データがどこにあるのか、整理。
社外公開禁止画像の設定:
・ヤバい画像が社員に使われないように、顧客に関わる情報・門外不出のノウハウ・会社としてのモラルを分類。
更新記録
・常に最新データに。
情報の共有化
・社員に存在を知ってもらう、知識として蓄えてもらう、応用活用してもらう。
用途に合わせて加工
・Photoshopなど得意な人にやってもらった方が効率的。

マーケティング担当者による情報の共有と制作加工の受託によって、業務に役に立つ事を知ってもらえれば、写真集めも社員みんなが進んでやってくれるようになります。
管理人になるとは、倉庫での出し入れ業務ではなく、業務を回す仕組みになる、という事です。

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強み探しもマーケティング担当者の仕事

我が社の強み

先日ある動画系マーケティングセミナーに参加しました。
内容は、制作技術やマーケティングの仕方、動画をとりまく最新情報など。
そして自社に技術者がいなければ業者を上手に使いましょう、と制作会社を紹介するお話でした。

こういったセミナーでいつも気になっているのですが、内容・ネタをどうするのだろう?と。
きちんとした強みネタを持っている会社は少ないのです。

私、転職で多くの会社で営業してきましたが、自社の商品サービスの強み・売りをしっかり認識していて、資料を作っている会社はほとんどありませんでした。
そのため転職する度に、ゼロからその会社の強み探し・ウリ探しをして自分で提案資料を作ってきました。
社長に聞くと、「これがウチの強みだ!」と出してくるのですが、だいたいが自己自讃的で顧客が納得できるものではありませんでした。

そう考えると、内容・ネタをテキストや画像として既に持っていて、制作だけを外注に頼めばよい、という会社がどれだけあるのか疑問です。

動画制作会社だけでなく、ホームページ制作会社、会社案内制作会社でも、
「当社でネタ作りお手伝いします!」
という制作会社もいますが、ただの営業トークです。

『強みを見つけるコンサルタント』というのがいます。
「あなたの強みはこれだ!」と見い出してくれるらしいのですが(Webサイトにそう書いてある)、他所者に分かるわけがない。
以前に私も自分の赤裸々な資料を渡してパーソナルブランド作り依頼した事がありますが、「無理」とか言われました。

強み探し・ネタ作り、外部の人間に任せてはいけないのです。
顧客の話を聞いて回って、現場に入って自分で体験して、自分で商品を触って作って、過去の事例を検証して、初めて強みを理解できるものです。
私はそうやって自分で提案資料を作ってきました。

企業は、自社の強み・商品サービスの特色・利点を社員誰もが使える形に用意すべきであり、調査・制作・管理するセクションを設けるべきです。
そういった意味では、マーケティング部門は最適なセクションと言えます。
強み探しもマーケティング担当者の仕事と捉えておくと良いでしょう。

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活動記録を残す意味

アウトライン化されて元のフォントが分からない

転職すると、新しい会社でいちから仕事を覚えなければなりません。
私も転職回数が多いので、毎回毎回リスタートです。
残念ながら、前任者からの引き継ぎの経験があまりありません。
私が入社すると既に前任者がいないからです。

マーケティング職で引き継ぎなしで困ったのは、今までどうやってやってきたのか、活動の記録が残っていないことです。

今までどんな広告を出してきたのか?
今までどんなプレスリリースをやってきたのか?
今までどんな展示会装飾だったのか?
今までどんなHPの構造だったの?(制作ツールのTEMPゴミファイルが邪魔!)

そんな中で一番困ったのは、保存されていたロゴやフォントがアウトライン化されていて、元のフォントが分からないものがありました。
最悪なのは、JPEGファイルしかなくて・・・
はっきり言って、再現できません。
全面改装しました。
どうやら前任者が個人所有のフォントを使っていたらしいのです。

システム開発会社にいた頃にも似たようなことがありました。

販売しているソフトウェアのソースが保存されておらず、実行ファイルしか残っていない。
バージョンアップの度にソースを上書きされて、過去のバージョンや手直しの箇所の履歴が残っていない。
コメントアウトが無く、一見では分かりにくい。(構造解析ソフトで視覚化してなんとか理解した)

プログラマーが一人だけだったので、その人のPCの開発アプリの中にしかソースが存在しないのでした。

1年経って再びイベントが発生した時、活動記録は役立ちます。

前回の展示会でどんなことやったっけ?課題は?
前回の広告原稿のデザインをちょっと手直しして使ちゃえ!

活動記録は、過去の反省、次回の改善、次世代への継承に役立てられます。
そして活動記録はその会社だけのノウハウ集です。

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展示会パネル吊り下げ術

展示会パネル吊り下げ術1

展示会の前日、ブースの設営においてよく見かける風景があります。

「もうちょい右!いやもうちょっと左へ」

一人がパネルを持ち上げて、もう一人が後ろの方から角度の指示をしている。
そんなこんなで、パネル設置だけで1時間2時間かけている企業が結構あるのです。

また、当日に電源タップやガムテープが足りなくて近所のホームセンターまで買い出しに行ったりと、展示会場でぶっつけ本番で設営を行うと、段取りが悪くて時間がどんどん経ってしまいます。

搬入リストやレイアウト構想等、事前準備をしっかりやっておけば、設営にそれほど時間はかかりません。
マーケティング担当者現役時代、私一人でも2時間程度で終わらせられました。

展示会パネルに関して言えば、あらかじめ吊り下げ紐(チェーン)の長さを決めて、S字フックとOリングを用意しておけば、設置は簡単です。斜めになることはありません。

年に何回もやらないので展示会の事前準備は疎かにしがちですが、早く仕上げれば早く別の仕事にかかれます。
事前準備をしっかりやることで、仕事は捗ります。

展示会パネル吊り下げ術2

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落としたのは金のパンフレット?

金のパンフレット

綺麗なパンフレットをいただきました。
外国の美しい風景が全面に押し出されいて・・・
でも、”きれいな”という部分は購入判断には何の影響も与えてくれません。

同様に、業者に立派なホームページを作ってもらっても、購入者にとっては立派かどうかより、内容の方が重要です。

海外の美しい風景をHPやパンフレットに載せているのを見かけますが、事業や商品とは関係ないのであれば載せるべきではありません。
その余計なスペースはもっと購入意欲につながるものを載せましょう。

購入者にとって重要なのは、会社の信頼度であったり、商品サービスの質・スペックであったり、購入による期待度であったりします。
購入判断につながらないものは、余計です。
外注さん(制作業者)に依頼すると、その余計なものに労力をつぎ込んで請求金額をかさ上げしてきます。

金の斧・銀の斧という童話があります。
金銀の斧では木こりという仕事には役に立ちません。
同様に綺麗なだけのパンフレットも営業の役には立ちません。
金のパンフレット、個人的にはちょっと欲しいところですが。

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