カタログや広告の原稿は社内で制作して完全原稿で入稿するのが理想的。
余計な費用もかからないですし。
しかし、マーケティング担当者に制作までの技術がないのであれば、外注に頼らざるを得ません。
今日は原稿制作において知っておいた方が良いことを幾つか挙げます。
紙に印刷するタイプの販促物、カタログ(パンフレット)や紙面の広告(新聞・専門誌機関誌)では、原稿制作においてルールがあります。
印刷物はCMYK、PC画面はRGB
印刷屋さんの印刷機では、色材の三原色CMYK(C-シアン・M-マゼンタ・Y-イエロー・K-ブラック)の4つのインクを使用し、それぞれ版を作って印刷します。
そのため原稿を4色に分解する必要があります。
WordやPowerPointで制作した原稿が光の三原色RGBです。
普段PCでExcelやWordで資料を作ってプリンターで印刷する場合、PC画面ではRGBでありますが、私たちは気にせずにPCとプリンターがやってくれています。
CMYKで制作するには、それに対応したソフトウェアが必要です。
Adobe社のIllustratorやPhotoshopは、ほぼ業界スタンダードとなっています。
印刷屋さんや広告代理店に依頼すれば、RGBの原稿をCMYKに変換してくれますが、別途料金がかかることになるでしょう。
PC上の画面RGBと実際の印刷物CMYKでは色目が違う場合があります。
キャラクター等の指定色が決まっているのであれば、事前に印刷屋さんと相談することでトラブルを防ぐことが出来ます。
私も名刺印刷で一度失敗しています。
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文章のアウトライン化
きれいな、お気に入りのフォントで着飾った文章は、制作したPCと同じフォントがインストールされていないと、別のPCではきれいに表示されません。
これは、例えば会社のPCで制作したPowerPointが、客先で客先のPCを借りてプレゼンしたときに文字化けや文字ズレが発生してしまう場合の同じです。
原稿は凡そ、文章(テキスト)と画像(写真・イラスト)で構成されています。
印刷屋さんに入稿しても印刷屋さんに同じフォントが存在しなければ、印刷物は文字がズレて印刷されてしまうかもしれません。
この辺りは印刷屋さんも危惧しています。
そのため印刷屋さんでは、入稿の際に文章のアウトライン化を指定してきます。
文章のアウトライン化とは、文字を点と線で構成された画像に変換することです。
文字が画像になることで、使用しているフォントに関係なく表示・印刷することが出来ます。
文字は点と線で構成されていますので、点を動かすことで、文字を装飾することが出来ます。
Adobe社のIllustrator等(Photoshopではラスタライズがアウトラインに相当)のソフトウェアが対応しています。
外注さんとの交渉で不利にならないよう、外注する前に知っておくことで自己防衛できます。
外注する頻度が高いのであれば、是非ともマーケティング担当者を育てていくことをお勧めします。
マーケティングを自社で運営し、そのノウハウを自社に蓄積することにご興味ありましたら、私までご相談ください。
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
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