マーケティング担当者は発注元を狙え

マーケティング担当者は発注元を狙え

自動車製造業界の場合:完成車メーカー→組み立て会社→サプライヤー部品会社→素材会社
建設業(土木)の場合:国土交通省→ゼネコン→専門工会社→専門工事業者
システム産業の場合:SIer→システム開発会社→システム開発事業者→システム開発事業者

仕事の発生は発注元から元請け、孫請け・専門業者と下へ流れ、下に行くほど業者数が多くなるピラミッド形態をとります。

もしも自社がピラミッドの下の層の立場であるならば、営業はピラミッドのひとつ上の層の企業へ売り込みに行くことでしょう。
直接受注になるからです。
しかし営業のこのやり方では、ひとつ上の層の企業がこちらの商品サービスを用いてさらに上の層の企業に提案してくれない限り、こちらの未来はありません。
発注元にこちらの商品サービスのメリットを知らしめ、発注元からの指名を促すやり方が理想です。
ですが営業は直接売り上げにならないかぎり発注元を狙いません。
では誰が発注元への働きかけをしているのか?
恐らく社長さん自ら技術者を同行させて活動していることでしょう。
営業部門長?自分のノルマを抱えているプレイングマネージャーには自分の売り上げを最優先に動いているはずです。

発注元への販促は、巡り巡って自分の売り上げに帰ってくる。
そのことに気付く営業はやってることなのですが、多くの営業は目の前の取り引きにしか関心を示さないのが現状です。
ノルマを抱えて余裕がないのです。

発注元への販促は、業界によってはすぐ上の層からは越権行為のように見られ嫌われますが、すぐ上の層の企業が動かないのであればこちらが動くしかありません。
直接発注元への売込みではなく、間接的に、発注元から寄って来るような方向に仕組めば問題ありません。
Webマーケティング・ダイレクトメール・展示会、やり方は色々あります。
展示会で自社の商品サービスをPRするのも、発注元と直接話が出来る機会を設けるのが目的です。
こういったマーケティング活動は担当顧客を持たない部門が適しています。
営業は直接取り引きしてもらえる企業を狙いますが、マーケティング担当者は発注元を狙うべきでしょう。

【マーケティング担当者ってナニするの?】セミナー
マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
https://www.toyoda.marketing
----------------->

仕組みを軌道に乗せるには補助輪が必要

いいからやれ!

社内業務の取り組み・仕組みは、業務を効率的に・スピーディーに・正確に、または社内共有を目的としたものです。
ところが仕組みはなかなか軌道に乗らない上に、初期段階では他の業務の負担にもなりかねません。

私はマーケティングコンサルタントとして、マーケティング担当者にはまず第一に情報収集、特に事例の収集を勧めています。
事例収集のため事例カルテというツールも紹介しています。
残念ながら事例情報を多く握っている営業は面倒くさがってやりたがらない。
そのためなかなか情報が集まらない状況に。
ただ単に「やれ!」「やってくれ!」ではやる側のモチベーションが低いままです。
自ら進んでやってくれるようにならないと仕組みは効果を発揮しません。

仕組みを習慣付けるためには初期段階に助走や補助があると進めやすくなります。
慣れないうちは自転車の補助輪のように手助けしてあげ、慣れてくれば補助輪を外して自分でやってもらう。
営業アシスタントやマーケティング担当者が事例カルテ収集を手伝ってあげる、などです。
やっていくことで結果的にはノウハウの蓄積になり、会社の財産になることを理解するはずです。

軌道に乗るまで誰かが手伝ってあげ助走をつける。
では誰がやる?
なんでしたら私がお手伝い致します。

マーケティングコンサルティングのご案内
マーケティングコンサルティング

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
https://www.toyoda.marketing
----------------->

ノウハウ公開は見せる化を

乗り物の種類

実績事例や活用事例、”こんなことできます!”はその会社だけのノウハウです。
ノウハウを顧客に知ってもらうことで受注につながる、マーケティング活動で使える優秀な素材です。

ところが自社の実績事例や活用事例といったノウハウを公開することに躊躇する人たちがいます。
他社に真似されることを恐れているのです。
真似される技術であれば、特許・意匠を申請して保護すべきです。
しかし未公開のまま抱えていても売り上げにつながらなければ会社の損失です。

私が製造業にいた時、自社のホームページを立ち上げるプロジェクトに関わりました。
ホームページに何を掲載するか議論を交わし、成型金型のこれまでの実績や試作(失注)のシルエットを事例として見せようという話になりました。
ところが事例を公開するのを良しとしないベテランたち。
ノウハウが漏れると危惧していました。
最終的には経営者の判断で事例を公開することが決まり、ホームページに掲載されることになりました。
当時の私たち、若手ホームページプロジェクトメンバーにはノウハウを公開することに目論見がありました。
●技術力を知らしめる→技術の信頼性
●応用力を知らしめる→課題解決能力
営業がこちらから売り込みに行く、というよりも顧客に判断を仰ぎ問い合わせてもらう、を狙っていました。
結果は、徐々に問い合わせが増え、こちらが想定していなかったニーズを発見でき、新たな分野の開拓への手掛かりとなったのです。

ノウハウがあります!と言う営業やコンサルタントがいますが、口だけでは信用されません。
目に見えなければ認識もされません。
マーケティングでは見せる化がビジネスのきっかけを作ることになります。

【活用事例づくりから始めるマーケティング内製化】セミナー
マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
https://www.toyoda.marketing
----------------->

無料お試しサービスでマッチングを図る

無料サービス

無料ビジネスについて書かれた本に『FREEフリー』(クリス・アンダーソン著)があります。
無料もしくは低価格で提供することで別の価値を売るビジネスモデルが書かれていて、営業時代に読んで参考にしました。

無料で提供する行為をお客様に還元・ご奉仕と考えている企業もあるかもしれませんが、多くの場合は集客(広告会社のビジネスモデル)もしくは自社の広告宣伝活動が目的です。
広告であると同時にお客様との相性を図るマッチングを目的としている場合もあります。
健康食品や化粧品のお試しサンプルは、ユーザーのアレルギー等相性を購入前に判断させています。
パソコン周辺機器のデモ機貸出は、ユーザーのパソコンとの相性や使用環境を購入前に判断させています。

無料提供には購入されてからのクレームを最小限に抑える機能があります。
クレーム処理による損害は馬鹿になりませんので。
もし営業による販売でクレームが多いのであれば、お客様と商品とのミスマッチが生じているかもしれません。
”無料お試し”のようなサービスを導入してみるのもひとつの手です。
無料お試しは集客にもつながります。

では無料お試しサービスを誰が担当するのか?
マーケティング担当者?カスタマーサービス?営業事務?
企業によっては名称が異なりますが、内勤営業です。
私がマーケティング担当者をデスクトップセールスマンと名付けたのも、マーケティング担当者も営業だからなのです。

さて、私がマーケティングセミナーを無料で開催しているのも、広告宣伝活動であると同時にお客様との相性を図る目的でもあります。
営業のやり方・マーケティングの考え方は企業によってまちまちです。
私の考え方が合わない企業も当然あります。
私のマーケティングセミナーは私の考えを世に問うという私の挑戦であります。

【活用事例づくりから始めるマーケティング内製化】セミナー
マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
https://www.toyoda.marketing
----------------->

お客様に見つけてもらう

商品管理の事例

『お客様に見つけてもらう』というとWeb検索・SEO対策の話かなと思われますが、今日の話はお客様に選択してもらう、という内容になります。

課題解決型ビジネスの場合、お客様からの相談や課題のヒアリングを基に営業がお客様に合致した商品サービスを提案します。

お客様は相談の時点ではどうすればいいのか未来(解決)が見えていない。
なのに営業やコンサルタントの中には「何が必要ですか?(何があれば解決しますか?)」と聞く人がいますが、お客様は完成形態のイメージができていないので答えようがありません。
だから相談しに来ているのです。

お客様にはご自身の未来像をイメージしてもらう必要があります。
そこでサンプルや事例を挙げることをお勧めします。
例があるとイメージしやすくなります。

複数の事例を挙げることは、お客様自身に未来(解決)のイメージを整理してもらい、イメージに近い、イメージに合致した条件を見つけてもらう、未来(解決)への方向性を選択してもらうのが狙いです。
創造よりも選択の方が決断しやすいのです。そして「もっとこうしたい」と注文を付けやすいのです。
事例はイメージのたたき台です。

挙げた事例がお客様のイメージに遠ければ別の事例を挙げてお客様のイメージに近づける、そんな手探りが営業活動では結構効いてきます。

そのためにも事例提案を多く用意する必要があります。
営業の仕事は、こんなのはどうですか?あんなのはどうですか?と探りを入れる。
マーケティング担当者の仕事は、ホームページや事例集を配布してお客様に見つけてもらう(選択してもらう)。
事例を使った提案ならば、ゼロからヒアリングするよりも商談はスムーズに進むことでしょう。

【活用事例づくりから始めるマーケティング内製化】セミナー
マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
https://www.toyoda.marketing
----------------->