事例づくりから始めるマーケティング

えっ?俺が作るの?

「えっ?俺が作るの?」

社長の号令で始まった、事例づくり。
各営業が体験した案件を見える化して社内で情報を共有し、各営業の認識力を高めようという試みです。

ところが、誰が制作するのか?となると、そのまま営業にぶん投げられてしまいます。
営業マン、正直いっぱいいっぱい。
テレアポ、見積書作成、提案書作成、日報作成、商品配達、営業会議、工場と打ち合わせ、売り上げの計上に顧客訪問とやることリスト満載です。
おそらく営業は協力を拒否。
しかも営業にはまともな資料が作れない。
各自バラバラのフォーマットで見づらい・・・
このままでは、折角の事例づくりの取り組みが営業に負担をかけただけで自然消滅になるのでしょう。

そうならないためにも、取り組みには担当者が必要です。
資料の規格を統一し、情報を集中させ、営業に代わって業務を遂行する担当者です。
マーケティング担当者です。

案件に対して営業並びに関係するスタッフにヒヤリングし、場合によっては顧客を訪ねて情報を収集。
制作も一極集中であればフォーマットも統一できます。

そうやって作り上げた事例のアーカイブは、会社の財産であり、営業への教育&情報共有となります。
また、マーケティング担当者としては、Webやパンフレットのコンテンツのネタにもなります。

『事例づくりから始めるマーケティング』についてのご相談は、下記よりお問い合わせ下さい。

マーケティング無料相談
マーケティング無料相談
マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
----------------->

データで見る、『営業が動くようになった』

データで見る、『営業が動くようになった』

最近はこんなテーマのセミナーをやっています。

販促担当者から仕掛けるマーケティング戦略 『動かない営業を戦力化する仕組みづくり』

マーケティング担当者の活動で営業が動くようになった、そんな仕組みについてのセミナーです。
活用事例の制作を中心とした、情報収集の方法・組織づくり・情報の共有化・営業教育、といった内容です。

果たして、『活用事例の制作』で『営業が動くようになる』のか?
どう動くようになったのかを、データ化してみました。

パンフレットの在庫数から、営業の活動状況を表しています。
『活用事例』以前はスペックとウリが書かれた普通のパンフレット。
印刷屋さんに発注して在庫がなくなるまで、18ヶ月かかりました。
活用事例冊子の初版は、11ヶ月で在庫がなくなりました。
徐々に顧客の反響が出て、営業も手ごたえを感じたのだと思います。
その間に収集した事例を追加して、第2版、第3版とバージョンアップし、第4版では4ヶ月で在庫がなくなりました。
それだけ営業も活用事例冊子の配布に力を入れているということです。

活用事例は顧客との商談に便利な営業ネタです。
ネタがあれば顧客への訪問回数も増え、新たな需要発掘の手段にもなります。
そして営業自身のスキルアップ・引き出し増強となります。営業教育になっているのです。
そんなテーマのセミナー、来月も開催しますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。

【動かない営業を戦力化する仕組みづくり】セミナー
マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
----------------->

隣の営業の実績は数字でしか見られない

事例カルテの見本

隣の営業マン、どんなニーズに対して、何を提案して、どうやって受注して、どうニーズに応えたか、分かりますか?

私の営業マン時代は、隣の営業マンの実績は営業会議で報告される売上金額、つまり数字でしか知ることが出来ませんでした。
どんな仕事を取ってきたのか、どうやって解決したのか、気になります。
案件に同行サポートした技術スタッフにこっそり聞いて、なんとなく理解した程度です。
個人の持つノウハウはブラックボックスです。
この実績が、売上の数字でしか記録が残っていないのが、私が見てきた中小企業の大多数です。

私の営業マン時代は、自分の実績案件と失注案件はリストにして記録していました。
リストと同時に、対になる情報も紐付けして、自分のPCや会社のサーバーに記録していました。
対になる情報とは、システム画面やフロー図、写真、ヒアリングノートに顧客からいただいたデータなどです。

この実績・失注案件リストを眺めていると、パターンが見えてきます。
パターンを汎用化して、図解イラストと説明文を加える。
これを集めたものが私の得意技、活用事例集です。
営業マン時代は常に持ち歩き、顧客に配ったり、同僚・後輩営業マンにも持たせました。

活用事例集はたいへん有用な仕組みなのですが、では社内で作りましょう、と営業たちに号令をかけた時、どんな問題があるでしょう?

私が営業で、私の実績なら、私が事例を作れます。
しかし他の営業が同じように出来るかといえば、NOです。
他の営業には自分の実績を記録する習慣がない、頭の中にしかないという状況。
酷いものは、技術スタッフ任せで営業マンは受注内容を全く理解していないケース。
そもそも、Excelの操作やメーラーの設定も出来ない営業がいるので、自分で事例を作れっていうのが無理な話。

私がお勧めしているのは、社内で活用事例集制作担当者を決めること。
担当者には、常に社内にアンテナを張り巡らせて案件の発生を察知する習慣、該当者へのヒアリング、目に見える証拠集め(写真や図面)を行うよう指導しています。

事例カルテのフォーマット

1つの案件をA4サイズ1枚にまとめたものを、事例カルテと呼びます。
事例カルテが蓄積されたものを、事例アーカイブと呼びます。
これが活用事例集の基となり、そしてこれは会社の財産です。
是非とも営業部門内で共有すべき知識です。

工程の積み重ねで仕組みができ、情報の蓄積がノウハウを生む。
そして情報の共有化が営業並びに技術スタッフの知識向上へとつながります。
そんな仕組みを導入してみませんか?

マーケティング無料相談
マーケティング無料相談

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
----------------->

営業は売りやすいものしか提案しない

提案しないのはチャンスロス

多くの商材があるのに、売り上げのラインナップが偏った営業がいます。
その営業は、好きな商材は力を入れて紹介する、売りやすいものだけしか提案しません。

事務機の会社で例を挙げると、
営業Aさんは、パソコン・複合機のような売りっきり商品は得意だけれど、消耗品は面倒くさがって提案しない。
営業Bさんは逆に、消耗品のような低価格商品がよく売ってくるけど、高額商品は提案しない。
社長から見ると、
「なんで提案しないんだ!自分ならあれもこれも提案する!」
そう思うはずです。

私は営業マン時代に受けた営業研修で、この状態をチャンスロスだと教わりました。
今でも気に入って”チャンスロス”という言葉を使っています。

営業は売りやすいものしか提案しない。
この状態を打開するには、2つの方法があります。

①ケーススタディで苦手商品をなくす
何故苦手なのかというと、販売経験が少ないからです。
ならば、どういう時に売れたのかを導入事例や活用事例で習得してもらう事です。
私が事例を推奨する理由の一つは、営業に過去の実績を追体験してもらい、営業個人の引き出しを増やし応用力を身に付けてもらいたいからです。
これは営業力強化です。

②ステルスプレゼンテーション
営業が苦手で提案しなくても、顧客の目に留まる仕組みをつくることです。
営業に顧客のところへ資料を持って行かせる、またはホームページに誘導して顧客に資料を見てもらうようにする。
この場合の資料は商品スペックではなく、体験性のある導入事例や活用事例が良いです。
私が事例を推奨するもう一つの理由は、事例はたたき台である、ということです。
課題解決型商材の場合、コレ!という固定商品ではなく、顧客の課題に合わせて提供します。
相談を受けた時点では、顧客側の頭には「コレが欲しい」と言えるほどの仕様が決まっていないはず。
それどころか、どうしていいやら分からないから相談しているはずです。
そこで”たたき台”。
たたき台は要件定義を詰めやすくするのに便利です。
そんなたたき台を、営業にも顧客にも売り込み意識をさせずに提案するのが、事例です。
ステルスマーケティングなんて言葉がありますが、この場合はステルスプレゼンテーションとでも呼びましょうか。

営業がその商材を苦手としていても、注文になってしまうと経験値が付きます。
営業は経験の積み重ね。
営業の教育には、会社のバックアップ、営業しやすい環境づくりが重要です。
そのためにも、事例を作り上げる人材、マーケティング担当者の確保が必要です。

【動かない営業を戦力化する仕組みづくり】セミナー
マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
----------------->

マーケティング担当者は社内の情報ハブ

社内の情報ネットワーク

情報共有、どこの会社でも抱えている難しい課題です。
嫌いな隣の席の営業に情報を提供なんてしたくありません。
聞く耳を持たない人に情報を提供しても参考になんてしてくれません。
人は都合の良い情報しか耳に入れない構造になっています。
同じ会社に所属しているとはいえ所詮は他人同士。
仲の良い社員でない限り、全社的な且つ自発的な情報共有は困難な課題です。

さて、私の推進するマーケティング内製化では、マーケティング担当者には社内ネットワークの情報ハブという役割を担っていただきます。
各位から情報を吸い上げる役割。
情報の内容を共有すべきか吟味し、役立つ形で加工する役割。
そして各位に必要な形で情報を提供する役割。

マーケティング担当者が情報ハブの役割を担う形で、例え犬猿の仲の営業同士でも、有用な情報を有用な形で共有できる、という仕組みです。

その当たりの話は、次回のセミナーで述べたいと思います。
興味ある方は是非ご参加ください。

7/23開催、経営セミナー
「動かない営業マンの売上を劇的な加速させるマーケティングとコミュニケーション」

経営セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
<-----------------
豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
----------------->