市場ニーズの情報収集はどこでやる?

中小企業白書_2-3-24_新事業展開の成否別に見た、市場ニーズの把握方法

「マーケティング活動において、情報収集は大事である」

と私は何度か述べています。
マーケティング担当者の4つの工程として
・戦略を練る、考える活動
・情報収集活動
・コンテンツ制作活動
・提供発信活動
を提案させていただいておりますが、一番重要なのは情報収集です。

情報とは、市場の情報であったり、自社商品サービスの情報であったり、得意先やライバル社の情報など、様々なあります。

その中でも市場のニーズはどこで情報収集するのか、というヒントになるデータが中小企業白書2017年度版に載っています。
『新事業展開の成否別に見た、市場ニーズの把握方法』のグラフを見ると、『顧客や取引先との日常的なやり取りを通じた情報収集及び分析』と答えた経営者が80%います。
次いで、『同業の経営者、知人との情報交換』『インターネットによる情報収集』『業界専門誌による情報収集』と続いています。

一番多い『顧客や取引先とのやり取り』で情報を握っているのは、営業です。
そして社長も、です。
その日常的なやり取りの中で市場ニーズを把握できるか否かは、営業自身のスキルによります。
スキルのない営業マンばかりいる会社では、いつまでたっても市場ニーズを把握することが出来ません。
そんな場合は、営業が握っている生の情報を収集して、別の人が判断を行うのが良いでしょう。
営業日報、ヒアリングレポート、納品後の導入レポート等々、出来る限り顧客の言った声のままで。
営業には負担になりますが、記録を残す習慣付けは大事です。

たまには社長やマーケティング担当者が営業に同行して、営業とは違った視点で顧客の話を聞くのも良いです。
せっかく目の前に市場ニーズという情報があるのに気が付かないのはビジネスチャンスロスです。

営業に同行

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中小企業のマーケティングリサーチ

マーケティング担当者を営業に同行

マーケティングというとマーケティングリサーチ、市場調査が得意とみなされ、マーケティングの人に言えばすぐ統計が出てくれると勘違いされてしまいます。
私もマーケティング担当者時代に営業から「○○の統計を出してくれ」などと簡単に依頼されて困ったものでした。
大手企業と中小企業とでは情報の種類が異なります。
大手企業の戦略であれば、各種白書やビッグデータからの統計が役立てられるのですが、「ウチの業界は特殊で・・・」などと言っている中小企業が知りたいニッチな情報が、国や各種機関の白書に載っている訳がない。
ニッチな情報を一体誰が統計を取るというのでしょう?
そんなデータがネット上に落ちているはずがないじゃないですか。

自分たちが狙っているニッチな市場は、実はその市場を足で歩いている営業が見聞きしていることなのです。
ところが営業という職種は、自分の売り上げ視点でしか市場を見ることが出来ないため、重要な情報があることに気付くことが出来ません。
そこで、マーケティング担当者の出番です。
売り上げ視点ではなくマーケット視点で見ることで、別の観点から考察することが出来ます。
中小企業では、マーケティングリサーチは自分たちの足で稼がなければなりません。
欲しい情報はどこにも落ちていませんので。

マーケティング担当者を営業に同行させて、違った視点で市場を見てもらうことをお勧め致します。

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売上を増やすためには費用が掛かる

営業強化研修

売上を増やすための施策として、経営側としてはどんなものに費用がかかると考えられるでしょうか?

①営業の増員
そのためには→→→
リクルート活動費、それに伴う人件費、採用後の教育費
が掛かります。

②既存の営業力強化
そのためには→→→
営業専門の研修費やコンサル依頼費
が掛かります。
ただし、費用を抑えるために自力でやろうとしても、恐らく達成できないでしょう。

③広告宣伝
そのためには→→→
広告代理店の活用に費用
が掛かります。
ただし、代理店に丸投げした場合は、効果はスポット的なものです。
継続的に代理店への投資が必要になります。

④後方支援部隊・マーケティング部門設立
そのためには→→→
人材育成費とマーケティングを内製するための設備費
が掛かります。

⑤新商品開発
これは残念ながら自力での達成確約は難しいでしょう。
アイデアとタイミングがマッチした時でないと発生しません。
大手企業は別ですが。

売上を増やすためには費用が掛かるものです。
さて、あなたが経営者であったならば、どこにお金を掛けますか?

お勧めは④
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営業が情報を握っている、と経営者は知っている

営業が市場ニーズを把握している

市場ニーズの把握に関して中小企業白書2017から。

『新事業展開の成否別に見た、市場ニーズの把握を行う部門』を見ると、”営業が市場ニーズを把握している”事を経営者は認識しています。
マーケティング的には気になる部分です。
しかしながら、市場ニーズを把握しているであろう営業は、自分の売り上げに関係しなければ動くことはありませんし報告もしません。
そして売り上げにつながる情報であっても、あまり同僚に教えたくありません。
報奨金がかかっていますので。
営業とは自分の売り上げ重視の生き物なのです。

これは、会社という立場から見たら大変もったい話です。
経営者としては由々しき問題です。
それも経営者は認識しているはずです。
営業が握っている情報をどうすれば有効活用出来るのか?

その問題をマーケティング担当者に担ってもらう事を私は勧めています。
マーケティングに活かす目的で各営業から情報を引き出す。
引き出した情報を加工して各営業ならびに社内に均一にフィードバックしてあげる。
マーケティング担当者によるマーケティングの仕組みで、情報の共有化が期待できます。
営業が握っている見えない市場ニーズの情報、放置するか活用できるかは、経営者の手腕によるところでしょう。

情報共有化のススメ2

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営業とマーケティング担当者の考え方の違い

営業とマーケティング担当者の考え方の違い

営業とマーケティング担当者、どちらも売り上げ向上を目的に活動しています。
ですが、考え方がちょっと違います。
一般的な営業と、ソリューション営業(課題解決型営業)、マーケティング担当者のそれぞれの考え方を述べてみたいと思います。

営業:「このお客さんはウチの商品、買ってくれないかな?」
ソリューション営業:「このお客さんの欲しいものは何かな?このお客さんはウチで提供できると買ってくれるのかな?」
マーケティング担当者:「お客さんの欲しいものは何かな?それはウチで提供できるかな?このお客さんのような市場があるのかな?」

営業マンは自分の顧客ベースで物事を考えます。
自分の業績が一番大事ですから。
一般的な営業マンは、顧客が買ってくれるか/買ってくれないか、しか考えていません。

ソリューション営業の人は、顧客のニーズ・課題を聞き出し、自社で提供できるかを考えます。
提供できれば売り上げにつながりますので。
そのため、顧客の課題を聞き出すヒアリング能力と、課題を解決するための発想力・応用力が必要です。
当然、自分一人では生産できるものではないでしょうから、周りの人を巻き込み調整していく社内外均衡力も必要になります。

さて、マーケティング担当者はというと、市場に対して自社の価値を高めるべく物事を考えなければなりません。
ある顧客で売れるのであれば、同様の市場・ニーズがあるのではないか?
それはもしかすると新商品・新サービスとしてやっていけるのではないか?
営業マネージャーや経営者に近い考え方が必要です。

マーケティング担当者を”広告担当””制作担当”的な社内位置に見られがちですが、それ以前に、市場を見て売り上げ向上のための戦略を立てるのが仕事です。
決して、”営業の下請け”ではないのです。

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