あれは担当がやったこと、俺は知らない

あれは担当がやったこと、俺は知らない

ホームページに新しい技術情報を載せました。
お得意さんからの問い合わせに営業は、
「あれはWeb担当が作ったんです、俺は知らないんですよ」
せっかくのビジネスチャンスがフイになる瞬間です。

ダイレクトメールを発送しました。
届けられたお客様からの小言に営業は、
「あれは販促担当がやったこと、俺は知らない」
身内が一瞬で敵になりました。

カタログやホームページに掲載されている情報を営業が把握していないことも多々あります。
何故このようなことになっているかというと、営業部門とマーケティング部門との情報の共有、戦略の方向性のすり合わせがなされておらず、同じ組織なのに全くの別組織のような仕事の仕方をしているからです。
本来、営業部門とマーケティング部門とは目指すところは同じはずなのですが。

マーケティング部門は、社長が陣頭指揮して進めているケースがあります。
営業がなかなか動かないのでマーケティング部門を動かしちゃおう、と先走ってしまうと、顧客と接している営業とは足並みが揃わなくなります。
週一回、月一回、社長・営業部門・マーケティング部門が集まってのすり合わせのための会議が必要です。

「会議なんて無駄」と言う人がいますが、営業数字の報告会ならいざ知らず、方向性のすり合わせはここでやらなければやる機会はありません。
「業務中のコミュニケーションで」と言う人もいますが、こう言う人は喫煙所の井戸端会議や飲み会での飲みニケーションを言っているのであり、これらは雑談です。
言った・言わないの世界です。
業務時間中のきちんとした情報を共有するための会議は必要です。

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営業のノウハウ秘密主義を情報共有へ

営業のノウハウ秘密主義を情報共有へ

営業は自分のノウハウを明かしません。
自分が売れてる理由、顧客から仕入れたオイシイ情報、今企てている案件、自分が懇意にしている下請けさん・・・
同僚と共有しようという気がさらさらありません。
自分で取得した名刺すら公開したがらないのです。
場合によっては墓場まで名刺を持ってく人もいます。
転職した際の新天地での顧客開拓のためです。
飲み屋の名刺の存在を隠したいという理由もありますが。
売り上げ次第で給与が変動する会社では、営業は絶対に自分の手の内を明かしません。

こんな営業に対し不信感・不安感を抱き、何とかしたいという経営者からの相談もたまにあります。
しかし営業に情報共有を強制しようものなら優秀な人材に離反される心配もあり、放置せざるをえないと諦めている方もいます。
もし、営業同士が自らノウハウを共有する、そんな会社があるならば、きっと素晴らしい仕組みが出来ていることでしょう。

そんな営業でお悩みの経営者に私が提案したいのは、第三者による情報共有化の仕組みです。
マーケティング部門を活用します。
営業が主体ではほぼ失敗します。
マーケティング担当者が主体となって情報を収集し、汎用化に加工し、情報を配信する。

例えば、名刺の管理と活用。営業に代わって管理をする一方でDMや案内状送付に役立てる。
例えば、営業の案件情報の集約と活用。当ブログで何度か述べている事例紹介と営業に代わっての提案書制作業務。

情報は個人ではなく会社に蓄積して活用するもの。
営業の持っている情報を会社のノウハウに変える仕組みを、当事務所ではお伝えしています。
これで営業マン不信の社長さんも少しは安心できるのではないでしょうか?

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社員はマーケティング的考え方ができない

全員経営

マーケティングには様々な考え方があります。
経営学的なもの、心理学的なもの、市場経済的なもの、Webに特化したアクセス数追及的なもの(本来の目的から外れたちょっとおかしな世界)等々。

社長ならマーケティング的考え方ができる、というよりもマーケティング的思考がないと不味い。
経営にはマーケティングも含まれるので。
でも社員にはマーケティング的考え方ができる人はそう多くありません。
それは立場が違うからです。
見ている立場が違う、やるべきことが違う、そして自身の責任範囲が違うため、仕事における意識が社長とは全く違うのです。

社員には自分の担当領域から外れる考え方はする必要がないですし、考えることをしても職務権限がないので考えるだけ無駄になってしまいます。
そして上長に自分の考えを伝えても、却下されたり怒られたり握りつぶされたりと、結局は大人しくしているのが幸せであることに気付くわけです。
無理にでも自分の考えを押し通そうとするのであれば、会社から追い出されることになってしまいます。
私のように。
これがサラリーマンです。

「全社員に経営者になったつもりで考えろ!」
こう号令をかける社長さんもいますが、社長と社員とでは立場が違うので無理な話です。
社長ならよく口にする「お前気に入らないから明日から来なくていい」なんて社長に言えませんし。
私は言われて事がありますが。
本当に社員が経営のことを考え始めたら、社長との軋轢が生じ、結果社員は辞めていく、もしくは黙ってじっとしていることになります。
社内には従順な子羊社員ばかりが残るのです。

社員の中にもマーケティング的思考を持つ人もいます。
優秀な営業マンはマーケティングしています。
マネジメントに取り組んでいる管理職(いわゆるプレイングマネージャーではありません)や社長の近くで経営を見ている秘書の方がそんな思考の持ち主です。

マーケティング的思考には会社全体・事業全体を俯瞰し、適切な配置や対策を考える癖が必要です。
お勧めなのは、『1から仕事を創造する』をやってみることです。全体が見えるようになります。
ですので、小規模でもいいのでプロジェクトを担当に一切任せるようにすると、全体を見る癖が付きます。
流れる仕事の部品の一部になってしまっては、ただの作業員であり、マーケティング的な発想は出てこないでしょう。

マーケティングは営業部門から切り離されるものではなく、営業も会社全体もひっくるめて関わる考え方になるのです。

マーケティング無料相談
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マーケティング担当者の必要性

営業は個人商店の集まり

営業が営業活動をする上で必要なこと。
新規開拓のためのリスト作成、商談と戦略のための市場情報集め、商品説明のための自社技術情報のまとめ、プレゼン資料の作成・・・
顧客と接する上で必要なことは営業が自分で全部やる。これが中小企業の営業スタイル。

私の営業時代は、加えてパンフレットの制作・自社ホームページの制作・試作品の製作(製造業)・サンプルプログラムの制作(システム開発)・クレームの技術サポートまでやっていました。

規模の大きい会社ならば各部門で分担して仕事をし、営業は営業活動に専念できるのですが、中小企業では人材に余裕がないため1人で全てをこなさなければなりません。
そのためマーケティング的業務は社長が自らやるようなケースもあります。
マーケティング的業務を社長ひとりで、あるいは営業が個々にやっていたのでは、品質のあまりよくない、出来が良くない宣伝になりかねません。
それは、各自の持っている情報だけでやっていることと、専門外スキルで企画・制作しようとしているからです。
営業部門が品質の高い営業活動を行うには、情報の収集発信管理と制作業務を一極集中させる役割を担う人材が別に必要です。

戦略だ、企画だ、制作だ、というと営業実務に役に立たない、余剰人員のようなイメージをされてしまいます。
だからマーケティングに予算をかけないと。
しかし組織を動かすには潤滑剤やカーナビのような部門も必要になります。
営業を個人個人にお任せになっている組織は、個人商店の集まりでしかありません。

営業を個人商店にさせないためにも、営業間をつなぐ仕組みが必要です。
そのためのマーケティング担当者です。

【マーケティング担当者ってナニするの?】セミナー
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マーケティングを内製化する理由

営業という暴れ馬

当事務所ではマーケティングの内製化を勧めています。
マーケティング担当者を経験して導き出した結論として、『社内でマーケティング活動を行うことで、個人力に頼っていた営業活動を劇的に変えられる』と感じたから、コンサルティング事業を担うことにしました。

マーケティング内製化のメリットを挙げると、『迅速』と『蓄積』の2つです。

・社内で活動することで迅速な情報発信することができる
・社内で制作することでHP・パンフレット・提案書等を、ちょっとした変更も含めて迅速に提供できる
・社内にまとめる部門があることで、営業のノウハウ、自社技術のノウハウを蓄積することができる
・社内で活動することで自社に合ったマーケティングのノウハウを蓄積することができる

私の事業である『マーケティングの内製化』の話をすると、怪訝な顔をする経営者の方がいます。
たぶん、『マーケティング』という怪しい言葉を疑い、ホームページやSNSを頭に浮かべ、「そんなの外注でもいいじゃん」と結論に達してしまっているのです。
こういう方は営業(の個人力)を最重要視します。
そのくせ、営業教育は放任(放置)主義だったりします。
営業(金を稼いでくる人財)>>>内勤者(安ければ外注でもいい)
という人件費率を頭に浮かべる割には営業任せであるのです。
結果、内勤的イメージがあるマーケティングには人件費と労力をかけるのがもったいないと考えてしまいます。

私は自分のマーケティング論として、「売り上げにつながる、営業を含めたすべての活動」と定義しています。
すなわち、顧客と直接コミュニケーションを行う営業と、その営業の周辺で支援する活動もマーケティングと考えます。
営業が営業活動を個人任せにせず、会社として支援するための部門がマーケティング部門であり、そこには経営者の方針を乗せてコントロールすることができます。
営業という暴れ馬の手綱を引くことができるのです。
営業の個人力頼みから脱却するには、社内にマーケティング活動を浸透させるのが最適であると考えます。

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