事例づくり、実績がない時は

宇宙船があれば1

新商品の販売スタート時、新しい分野の開拓を目指す時、当然ながら実績がありません。
事例を挙げて説明したくても、無いものは無い。

そんな時は空想事例を創造(想像)しましょう。

こんな場面でも『あり』なのでは?
こういった仮説を立て、想定した場面を作り上げるのです。

突拍子もない空想だって良いと思います。
それを見て閃くお客様がいればしめたもの。
そのお客様にくっついていけば実績を作ることができます。
初めての事例であれば、値引きと交換にHP等で事例紹介で挙げたい旨を交渉してみましょう。
より受注確度が上がるはずです。

とにかく事例の種類を数多く挙げることが重要です。
お客様は十人十色、自分にマッチングしないと去ってしまいます。
自分にマッチするものに近ければ、ウチのケースに近いかな?と関心を寄せます。
事例紹介は種類の多さが後で効いてきます。

マーケティング担当者は時間を作って空想を膨らませてみましょう。
これは遊びではありません。お仕事です。

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業界第3位のマーケティング

他社がやらないような仕事

システム会社にいた時も、部品製造業にいた時も、人的請負サービス業にいた時も、業界3番目。
なぜか私は業界第3位の会社と縁があります。

業界3位の会社とは、業界1位2位に比べてヒト・モノ・カネが圧倒的に足りません。
優秀な人材と人員、製造設備と運営環境、研究開発費・・・
結果、生産能力・商品品質・コストに差がありすぎて大きな仕事が受注できない状況。
当然ながら最優良顧客との取引は業界1位2位の独壇場。

そんな中での業界3位の立ち位置は、業界1位2位がやらない仕事担当です。
少ロット多品種・超短納期・手間のかかる作業など、業界1位2位がお断りするような仕事が回ってきます。

だからといって、それなりの料金をいただける訳でもなく、薄利なビジネスになってしまいます。
薄利なので売上げ・利益も大きくなく、営業も成績を出すのに苦戦を強いられることになります。
本当にツラいです。

そんな業界3位の営業がやるべきことは、自社の弱みを強みに代えるマーケティング戦略です。

自社の得意とするところ、つまり業界1位2位がやらないような仕事を例に挙げて、積極的に受注を目指すことです。
そうやって顧客の信頼を得られれば、少しずつ大きな仕事を受けられるようになってきます。

営業が顧客を説得するための材料を作るのがマーケティング担当者の仕事になります。
各営業からこれまでの『他社がやらないような仕事』の事例をヒアリングし編集して営業に持たせるのです。
マーケティング担当者側からは『他社がやらないような仕事』事例をホームページやダイレクトメール等で展開し、問い合わせを増やす施策を打つことも大事です。

業界第3位の会社こそはマーケティング戦略を取り入れるべきでしょう。

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マーケティング担当者の社内営業

社内営業課

会社の仕事は営業スタッフが受注してきて社内の仕事が回ります。
そして社内スタッフに仕事が降ってくるのです。
営業スタッフが注文を取ってこないと社内スタッフは干上がってしまいます。
そのためほとんど会社では営業を重視しています。

マーケティング担当者の仕事は、そんな営業スタッフに先立って営業活動を支援すべく行動する仕事です。

仕事が降ってくる、そんな会社ならいいのですが、マーケティング担当者には常に仕事の依頼があるわけではありません。
それにマーケティング担当者に何を依頼してよいのかわからない場合もあります。

そのためマーケティング担当者は積極的に社内に自分のできることをアピールする必要があります。
そして営業スタッフに接触して営業に必要なもの、顧客の欲するものを感知して手を打たなければなりません。

マーケティング担当者は自分の仕事を作るべく、社内営業に励まなければならないのです。
そうすると、営業スタッフの気持ちがわかってくると思います。

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マーケティング担当者に素晴らしいデザイン力はいらない

富士山で研修_写真の場合
富士山で研修(写真の場合)

社内のマーケティング担当者の仕事として制作スキルが必要ですが、高度な技術が必要なわけではありません。
例えば、Photoshopの技術があっても、可愛くない人をスーパーモデルのように見せる訳ではないし、Illustratorの技術があっても、素晴らしいデザインで売り上げが増すようなこともありません。
Web制作技術に関しても、企業のイチ担当者がECサイトをゼロから構築するようなこともないでしょう。
顧客に伝わる形になるのであれば、ノートに鉛筆で描いた程度でも良いのです。
マーケティング担当者のデザイン力で売り上げが左右されるのであれば、営業は必要ありませんから。

肝心なのは、顧客の方を向いて仕事をする姿勢です。
マーケティング担当者は直接顧客と接する機会が少ないので、顧客に関する情報は主に営業から仕入れることになります。
営業と一緒に仕事をする、ということです。
営業と行動すれば、営業が何を考え営業に何が必要かわかってきます。
そして顧客が求めるものをどう伝えたらよいのかもわかってきます。
デザイン系の専門学校で学んだことよりも、営業をしたことがある方が、マーケティング担当者にとっては実践力になります。

富士山で研修_イラストの場合
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マーケティング担当者の必要性

営業は個人商店の集まり

営業が営業活動をする上で必要なこと。
新規開拓のためのリスト作成、商談と戦略のための市場情報集め、商品説明のための自社技術情報のまとめ、プレゼン資料の作成・・・
顧客と接する上で必要なことは営業が自分で全部やる。これが中小企業の営業スタイル。

私の営業時代は、加えてパンフレットの制作・自社ホームページの制作・試作品の製作(製造業)・サンプルプログラムの制作(システム開発)・クレームの技術サポートまでやっていました。

規模の大きい会社ならば各部門で分担して仕事をし、営業は営業活動に専念できるのですが、中小企業では人材に余裕がないため1人で全てをこなさなければなりません。
そのためマーケティング的業務は社長が自らやるようなケースもあります。
マーケティング的業務を社長ひとりで、あるいは営業が個々にやっていたのでは、品質のあまりよくない、出来が良くない宣伝になりかねません。
それは、各自の持っている情報だけでやっていることと、専門外スキルで企画・制作しようとしているからです。
営業部門が品質の高い営業活動を行うには、情報の収集発信管理と制作業務を一極集中させる役割を担う人材が別に必要です。

戦略だ、企画だ、制作だ、というと営業実務に役に立たない、余剰人員のようなイメージをされてしまいます。
だからマーケティングに予算をかけないと。
しかし組織を動かすには潤滑剤やカーナビのような部門も必要になります。
営業を個人個人にお任せになっている組織は、個人商店の集まりでしかありません。

営業を個人商店にさせないためにも、営業間をつなぐ仕組みが必要です。
そのためのマーケティング担当者です。

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