イラストはわかりやすく提案できる

先日のNHKの番組『ブラタモリ』にて黒部ダムが紹介されていました。
ダムマニアとしては、ちょっとうれしいテーマでしたので、ダムを出汁にした話を。

マーケティングの世界では”コンテンツ”という言葉が頻繁に出ます。
コンテンツとは、
「内容、提供するもの、売り手からのメッセージ」
ホームページの内容やパンフレット・セミナー等の中身を指します。
このコンテンツの良し悪しが、売り上げに直接影響します。

コンテンツの制作において、私はイラストの活用をお勧めしています。
イラストはわかりやすく提案できるものです。
文章・テキストの説明では、脳が理解するまでにちょっと時間かかってしまいます。
対してビジュアルは瞬時に伝えることが出来ます。

例を挙げてみましょう。
『ダムは動く?!』をテキストで解説するとこうなります。

ダムは動く?!_テキストで説明

ダムは動きます。
ダム湖の水圧による堤体の変動や、ダム湖の水温と、太陽光で暖められた壁面との温度差によりコンクリートの膨張・収縮が発生し、堤体の変動があります。

対してイラストで表現すると、

ダムは動く?!_イラストで説明

目で理解できると思います。

ビジュアルにより瞬時に伝えることが出来るということは、
・展示会で足を止めてもらえる
・DMを捨てる前に開けてもらえる
・HPの直帰率を減らせる
こんな効果が見込まれます。

わかりやすい伝え方で、集客改善につながることでしょう。

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企業文化は壊せない

企業文化は壊せない

以前はさすらいの営業マンとして、今はマーケティング専門のコンサルタントとして企業を渡り歩いていますが、企業に根付く文化・社風はなかなか変えることができないことを、多くの会社で体験させられました。

新入社員やコンサルタントなど外部からやってきた人から見て、この会社のココはちょっとまずい、と気付くことが多々あります。
指摘しても、「それが会社の基本ルールだ」「ウチの業界はこうだ」と言わんばかりに拒絶されます。
例え社長が「今のままではダメだ、社内に変化が必要」とか「イノベーションが必要だ」とか言って外部から新しい血を入れようとしても、あるいは社長自身が、あるいはベテラン社員のほとんどが、変化を嫌い保守に走り、現状維持に全力に努めます。
馴染んでしまった企業文化はなかなか壊せないものです。
無理に企業文化を壊そうとすれば、社員や役員の大離反を引き起こしかねません。

営業至上主義の会社では、マーケティング的な考え方を導入しようとしてもなかなか受け入れてもらえません。
「何故そんなのが必要なの?」とみんなから全力で拒否されます。
マーケティングに早々に成果が出てくればみんなから少しずつ理解を得られるのですが、それまでは小さく地道にやっていくしかありません。
マーケティングはそんなにすぐには成果が出るものではありませんので。

まずこちらが小さく小さく変えてみる、そうすれば相手も少しずつ変わってきます。
時間はかかりますが、企業文化を変えるには小さく小さく変えていくことです。

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外注する前に知っておく、印刷物編

カタログや広告の原稿は社内で制作して完全原稿で入稿するのが理想的。
余計な費用もかからないですし。
しかし、マーケティング担当者に制作までの技術がないのであれば、外注に頼らざるを得ません。
今日は原稿制作において知っておいた方が良いことを幾つか挙げます。

紙に印刷するタイプの販促物、カタログ(パンフレット)や紙面の広告(新聞・専門誌機関誌)では、原稿制作においてルールがあります。

印刷物はCMYK、PC画面はRGB

印刷物はCMYK、PC画面はRGB

印刷屋さんの印刷機では、色材の三原色CMYK(C-シアン・M-マゼンタ・Y-イエロー・K-ブラック)の4つのインクを使用し、それぞれ版を作って印刷します。
そのため原稿を4色に分解する必要があります。

WordやPowerPointで制作した原稿が光の三原色RGBです。
普段PCでExcelやWordで資料を作ってプリンターで印刷する場合、PC画面ではRGBでありますが、私たちは気にせずにPCとプリンターがやってくれています。

CMYKで制作するには、それに対応したソフトウェアが必要です。
Adobe社のIllustratorやPhotoshopは、ほぼ業界スタンダードとなっています。
印刷屋さんや広告代理店に依頼すれば、RGBの原稿をCMYKに変換してくれますが、別途料金がかかることになるでしょう。

PC上の画面RGBと実際の印刷物CMYKでは色目が違う場合があります。
キャラクター等の指定色が決まっているのであれば、事前に印刷屋さんと相談することでトラブルを防ぐことが出来ます。
私も名刺印刷で一度失敗しています。
→関連記事:ワインがチョコになってしまった

アウトライン化→文字を画像化

文章のアウトライン化

きれいな、お気に入りのフォントで着飾った文章は、制作したPCと同じフォントがインストールされていないと、別のPCではきれいに表示されません。
これは、例えば会社のPCで制作したPowerPointが、客先で客先のPCを借りてプレゼンしたときに文字化けや文字ズレが発生してしまう場合の同じです。

原稿は凡そ、文章(テキスト)と画像(写真・イラスト)で構成されています。
印刷屋さんに入稿しても印刷屋さんに同じフォントが存在しなければ、印刷物は文字がズレて印刷されてしまうかもしれません。
この辺りは印刷屋さんも危惧しています。
そのため印刷屋さんでは、入稿の際に文章のアウトライン化を指定してきます。

文章のアウトライン化とは、文字を点と線で構成された画像に変換することです。
文字が画像になることで、使用しているフォントに関係なく表示・印刷することが出来ます。
文字は点と線で構成されていますので、点を動かすことで、文字を装飾することが出来ます。
Adobe社のIllustrator等(Photoshopではラスタライズがアウトラインに相当)のソフトウェアが対応しています。

外注さんとの交渉で不利にならないよう、外注する前に知っておくことで自己防衛できます。
外注する頻度が高いのであれば、是非ともマーケティング担当者を育てていくことをお勧めします。
マーケティングを自社で運営し、そのノウハウを自社に蓄積することにご興味ありましたら、私までご相談ください。

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請負サービス業は実績事例を挙げづらい

請負サービス業の実績事例

システム開発を含む請負サービス業。
その会社のこれまでの事例をHPや小冊子に挙げてPRしたいけれど、顧客の了解なしには商品サービスの内容を挙げられないし、そもそも顧客に了解してもらる訳がありません。
下請けという弱い立場なので。

請負サービス業は実績事例を挙げづらいものです。

実例のイメージを見せるための写真にしても、ほぼ公開許可は得られない。
自社の商品サービスを紹介するには、実績・事例を挙げて現物を見せるのが効果的なのですが、請負という立場の場合はクライアントさんからの許可は難しいのが現状です。

私もやってきた対策としては、顧客が使っていない言葉・キーワードで表現するのもひとつです。
お客さんは社内で使っている言葉以外はピンと来ないのです。

また、写真をイラスト化するのも手です。
イラストにすることで加工が簡単になります。
形状をちょっといじり、何かを追加・削除し、色を変え、元の写真からほど遠いものにすることで、クライアントさんからのクレームはなくなります。
もっとも、その商品が特許で固められているものや唯一の商品サービスである場合は別ですが。

私もサービス業の営業時代、苦労しました。
銀行とか消費者金融とか宗教法人とか、社名も商品名も表に出せない、ものによってはヤバい実績を、どう表現するのか悩みました。
対面面談時に口頭でなら、ちょろっと説明することもあるのですが、パンフレットや提案書など記録に残るものには記載できなかったのです。
表現が難しい商材・実績であっても、工夫をすれば意外と表現できるものです。

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リスティング広告は看板

検索_マーケティング

googleでマーケティングというキーワードを検索すると、85,000,000件ヒットします。
こんなビックキーワードではウチのような零細企業はなかなかランクイン出来ません。

ところが、リスティング広告を使うことで、検索の数ページ内に登場することが出来ます。

「ネット広告なんて、いまどきクリックする人はいない」

と思われるかもしれません。
しかし、なのです。
ネット広告を看板と考えては如何でしょうか?
別にクリックされなくても良いのです。
ネット上で時々見かける会社名がある、という認識を植え付けるだけで、十分ブランディング効果が得られるのです。

新聞でも、社名だけの小さな広告欄があります。
よく目にしていれば、なんとなく知っている会社のような気になります。
リスティング広告、ブランディングとして試してみては如何でしょうか?
安価ですし、止めたくなったらすぐ止められます。

ちなみに、豊田マーケティング事務所でもリスティング広告を出しています。
時々、google検索の1ページ目の上部や下部の広告に出現します。
キーワード『マーケティング』で、首都圏で配信中です。
大阪で検索しても出てきません。
電通・リコー・IBM・富士通などに交じって出てきます。
予算の関係で、大手企業ほど出現率は高くありませんが。

リスティング広告_マーケティング

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