架空取り引きビジネス

私の父親がパソコンを買い替えたというので、昨日は実家でPCのセットアップしてきました。
MS-DOS時代は東芝RUPOでワープロしていた父ですが、最新のPC周辺機器はさすがに苦手で、PCを購入した大手電気店Y社の有償サポート契約してセッティングしてもらったそうです。

請求書を見せてもらうと、明細には何やら怪しげなサービス項目がずらずらと。
それも大手通信会社S社の請求書。
PCと光通信を一緒に契約すると安くなる、抱き合わせ販売のアレ。

【○○サービス】?
会員になると何かが安くなるクーポンみたいなもの?

【◇◇サービス】?
ネット通販・宅配サービスみたいなもの?

【地デジ対応サービス】?
PCでテレビ見ないんだけど。

【S社セキュリティーサービス】?
PCにはM社のウィルスソフトしかインストールされていないんだけど。

【有償サポートサービス】が2つも入れられてる?

それぞれ数百円ずつ、毎月に請求されるサービス。
いらないサービスのてんこ盛り。
父は不要だから、と店員さんに説明したらしい。

その後、WiFiとメールの設定を完了してチェックしていたら、大手通信会社S社からメールがたくさん来てました。

【○○サービス解約承りました】
【◇◇サービス解約承りました】
【××サービス解約承りました】

PC購入の際に一度、通信S社の”なんでもサービス”を契約をさせて、電気店Y社が当月末付けで解約手続きを申請した、ということなのでしょう。

よく分かっていない高齢者を相手にした、”とりあえず契約させて後で解約する”ポイント稼ぎ営業。
”架空取り引きビジネス”が、通信S社と電気店Y社の収入源になっている訳です。
つい最近も有名パソコン販売店の高額な高齢者向けサポート契約で問題がニュースで取り上げられました。
そして昨日今日のニュースでも、携帯0円問題が取り挙げられています。

”架空取り引きビジネス”が成立する裏には、いろいろな仕組みが存在する訳ですが、それは正常の取り引きではありません。
つまり、いつか・どこかで・突然破たんする、ということです。
あの大手が急に経営がおかしくなった、のではなく、そもそも異常な商取引ではなかった、ということ。

いい仕事をしたいものですね。

架空取り引きビジネス

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
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産業交流展に行ってきました

ビッグサイトで開催中の産業交流展・新価値創造展に行ってきました。
ビッグサイトでの展示会というと、大企業・有名企業が大金をかけて派手な展示をするイメージですが、両展示会は東京都や中小企業を支援する機関が主催なので、出展者も中小企業・小規模事業者。
いかにも手作り感のあるブースが多かったです。
見どころが見えないせいか、来場者が少なく、閑散としてました。

最近お付き合いのあるのはコンサルタントや士業・先生業ばかり。
”形のない商品を如何にして売るか”という世界にどっぷり浸かっていると、本展示会で出展されている”形のある技術”が素晴らしく、眩しく感じました。
”煽り””騙し合い””怪しさ”がありませんので。

途中、以前お取引のあった会社の担当営業さんとばったり出会ったり。
以前お取引のあった会社が出展していたけれど、知ってる人が皆無だったり。
以前勤めてた会社も出展していて、ばったり出会ったり。
みんな年取ったものだなあ、と20数年の会社員生活を振り返ってみたりしました。

中小企業を支援する機関が主催なためか、ブース費用が安いです。
私がコンサルタントとして支援したいのも、出展しているような中小企業で、営業に苦労している企業がターゲットであるため、来年は当事務所も出展を検討したいです。

産業交流展2016

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良かった悪かったは記憶に残る

一昨日、またマラソン大会に参加してきました。
東京トライアルハーフマラソンという東京マラソンの練習会的な大会で、本大会では3回目の参加です。
自分のペースに合わせての走りが出来るよう、1㎞あたり4:30から7:00まで30秒ごとのペースセッター(ペースメーカー)が用意されています。

本大会では、東京マラソンの出場権の抽選があり、走り終わっても大勢の人が帰らずに残っていました。
4回連続ハズレ中の私もその一人です。

さて、マラソン大会では制限時間が設けてあり、本大会では17.6㎞地点で2:30:00となっています。
つまり、ハーフマラソンのゴールまで3時間となります。

終了5分前の2:55:00、大勢の人の見守る中、最終ランナー達が見えてきました。
最後の力を振り絞ってゴールを目指す人。
故障したのか、足を引きづり気味の人。
あきらめて歩いてしまっている人。
なんか盛り上がってきました。

2:59:49。
間に合うか間に合わないか、という微妙だったランナーが無事にゴールしました。
一部の落胆と、大きな盛り上がり。

3:00:00。
「あああ」
という声が周囲から聞こえてきました。

3:04:00。
最終ランナーがゴール。
みんな拍手をしています。

マラソンは最終ランナー達だけが頑張った訳ではないのですが、周りの人を盛り上げたのは、最終ランナーへの共感です。
そして色々な意味での期待です。
1位2位でゴールした人たちにも大きなエールが送られましたが、最終ランナーにも同様のエールが送られました。

オリンピック・パラリンピックの成功も、優秀な選手と良くなかった選手への共感と期待があったからだと思います。
イベントビジネスでは、”優秀なもの”だけを追求するのではなく、”そうでないもの”にもスポットを当てるのも、新たなビジネスのヒントになるのではないでしょうか?

”すごく良かった”と”すごく悪かった”は記憶に残ります。
中くらいを走っていた私は誰かの記憶に残っているのでしょうか?

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マーケティング内製化プロデューサー
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会社に自分専用の●●が欲しい

独立しての事務所で、初めての冬を迎えます。
外は日が当たって暖かいのですが、事務所の中はひんやりしています。
寒くなってきましたので、電気ひざ掛けを買いました。
暖房があまり好きではないので、ひざ掛けを羽織ってデスクワークしています。
電気ケトルも買いました。
いつでも温かい飲み物が飲めるのもいいですね。

電気ケトル

以前の勤め先で、机の下、足元の冷え対策で、段ボールを加工して暖を取りました。
私は靴を脱いで机仕事するのが好きなものですから、外気にさらされた靴下が冷えて困っていました。
そこで考えたのは、口を開けた段ボールにブランケットを敷いて、そこへ足を突っ込むのです。
結構温かいです。
同僚たちからは白い目で見られましたが。

ネットで検索したら、似たようなことをやっている事務員さんが意外といました。

暖房が苦手。
自分のために会社の電気を使うのをためらってしまう。
なんとなく節約。

だからみんな寒さ対策を知恵を絞って工夫しています。

先日、”会社に自分専用の●●が欲しい”という記事をどこかで見かけました。
その気持ち、よく解ります。
会社員時代には出来なかったことを今している、独立してからのちょっとした幸せです。

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マラソンブームの影響

昨日、ちばアクアラインマラソンに出場しました。
結果は自己最低記録を更新してしまいましたが、なんとか完走です。

ちばアクアラインマラソン2016

毎年いろいろなマラソン大会に参加しています。
昨年は16回、今年は年末まで11回分のエントリー済みです。
毎月、どこかの市町村でマラソン大会をやってますね。

健康維持。
スポーツ振興。
町おこし。
そして新らたなビジネス。

この10年のマラソンブームで、影響・効果が見えてきたのを挙げてみます。

【レンタル業】
仮設トイレ、仮設テント、仮設照明機器など、工事現場でしか見ないような設備が頻繁に稼働しています。
業者のそれまでのターゲットは建設会社だけだったでしょうが、現在ではスポーツイベント・緊急用として行政なども顧客となります。
こうしたイベントでの稼働率が高いことから、在庫や移動移設手段のノウハウと経験を経て、現在、災害時に緊急対応できるのではないでしょうか。

【ボランティア】
マラソンイベントには大勢の裏方さんの存在があります。
その大勢の人員には、ボランティアの力がなくてはなりません。
地域活性化の活動として、地域住民、主婦会・学生たちが協力してくれています。
この協力が、ランナーとしては大変励みになる、元気にさせてくれる”仕組み”なのです。
たぶん、業者の雇ったアルバイト集団の応援では、マラソンイベントは成功しなかったでしょう。
こうしたボランティア活動が度々発生することで、やはり災害時に即時対応を可能にしてくれているのではないでしょうか。

【養護老人ホーム】
マラソン大会に参加していると、どこの大会でも見かけるのが、沿道の老人ホームのお年寄りたちの応援です。
ひなたに椅子を並べて手を振ってくれています。
マラソン大会などのイベントでもない限り、老人ホームのお年寄りたちは外に出てこないでしょう。
このような外界の騒ぎは、お年寄りたちに良い刺激になるのではないでしょうか。

【お土産】
今回のアクアラインマラソンでは、千葉県の特産物をランナーの給食として用意されていました。
私は個人的には、びわゼリーが良かったです。
地域経済の活性化として、参加者や大会来場者へのお土産購入を狙っていたでしょうが、果たしてどうでしょうか?
周囲の人も買っているようには見えませんし、私自身もお土産を買って帰ろうと思わないものですから。
特産物のPRにはなりましたが、経済効果の即効性はそれほどでもないような気がします。

さて、イベント会社が運営のノウハウを身に付け、力を付けてくると、業者の”傲慢”が発生します。
そして地域振興を担う行政との衝突が起こり、それまでの運営会社を嫌って業者変更や行政自らの運営に乗り出すところも出てきました。

この現象は、展示会運営会社にもみられました。
運営会社の”傲慢さ”を出展企業が嫌って、大手数社が出展辞退、盛り上がらない展示会になったのを過去に経験しました。

マラソンブームは経済への影響だけでなく、企業の技術の発展・ノウハウの蓄積、地域の”人”への影響、そして沿道からたくさんの声援をもらったランナーたちの”心情”への影響を及ぼしました。

33キロ地点。
沿道で段ボールに座って応援していたおばあちゃんと目が合ってしまいました。
へろへろの状態の私に、おばあちゃんはにっこりサムズアップ。
再来年もまた挑戦するよ、と決意し、ゴールに向かって走り続けました。

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