事例づくりはいつまでも終わらない

営業スタッフたちにヒアリング

初めてマーケティング活動をされる企業様には事例づくりをお勧めしています。
営業とマーケティングで必ず役に立つツールになるからです。

ですが事例づくりというものは片手間で出来るものではありません。
事例集という冊子が出来る、もしくは事例集という特設サイトを運営出来るまで活動します。
そして、作って終わりではなく引き続きやることがあるのです。
その後も案件が発生し次第、追加で事例に仕上げていく活動です。

初期の段階では相当数の情報収集が必要で、営業・技術スタッフ、場合によってはお客様に訪問してヒアリングさせてもらわなければ絶対数が足りません。
時間と労力がかかります。
この活動は専任でなければやってられないでしょう。

しかし完成してみればお客様に喜ばれる情報の宝庫になっているはず。
新規の集客と既存顧客のファン化に一役買ってくれることでしょう。

さらに自社のノウハウの集大成でもあるので、情報共有しなかった時代とは比べ物にならないくらい営業マンはネタを習得できるはずです。

事例づくりはすぐ完成するものではなく、すぐ効果を出せるものでもありません。
ですが営業活動する上での強力なツールになってくれることは間違いありません。

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マーケティング担当者の使い方<情報ハブ>

社内の情報ネットワーク

経営者によるマーケティング担当者の使い方、その2
<マーケティング担当者は情報ハブ>

マーケティング担当者の使い方のひとつめは情報ハブになってもらうことです。

なぜ情報共有化がなされないのか?
多くの企業で抱えている課題であると思います。特に営業は。

私のいくつもの会社での営業職経験では、営業マン同士の情報交換・ノウハウ伝授はほとんどありませんでした。
営業マンが顧客から仕入れてきた市場(マーケット)情報は日報や報告という形で上に上げられます。
中小企業の場合はすべて社長のところに集まります。

ワンマン経営による組織図

情報の流れは上への一方通行で下に降りることはありませんし横へも流れません。
そのため隣の営業マンがその情報を知ることはありません。
本来は営業部門長あたりが情報ハブとなって部内で共有化すべきですが、営業部門長は自分のノルマで精いっぱい。
プレイングマネージャーは名ばかりの管理職であって個人のノルマを抱えたひとりの営業にすぎないのです。
営業部員だけでなく管理職(プレイングマネージャー)も社長の方を向いて仕事をしています。

さらに、営業は自ら情報共有したくないのです。
何故営業が情報共有しないのか理由を上げてみました。

営業が情報共有しない理由

その上、営業部門は工場または開発部門と仲が悪い。
本来は技術情報やクレーム情報・市場情報をお互いに交換して仕事の得意分野を活かすべきなのですが、残念ながら仲が悪くお互いに責任の押し付け合いをしているありさまです。
営業マンはもっと技術知識を高めるべきですし、工場や開発部門はもっと市場動向に目を向けるべきなのですが。

情報の流れがおかしくないか?
組織がちゃんと機能しているか?
お悩みの経営者の方も大勢おられると思います。

そこで会社内に情報の流れを作る施策として、マーケティング担当者には社内ネットワークの情報ハブという役割を担ってもらいます。
幸いにしてマーケティング部門には自社の技術情報・市場情報が集まるはずです。もしそうでないなら、その部門はマーケティングをやっていません。

ここでのマーケティング担当者の役割は3つ。
①営業・工場や開発部門サービス部門・顧客の各位から情報を吸い上げる役割。
②情報の内容を共有すべきか吟味し、役立つ形で加工する役割。コンテンツの制作。
③営業・社内の各位そして顧客に対し必要な形で情報を発信・提供する役割。
情報を吸い上げ、加工して、提供する。これが情報ハブの仕事です。

情報は待っていても自動的に吸い上がることはありません。
マーケティング担当者は社内記者のごとく、社内・社外へ出向き見聞きしなければ情報は入ってきません。
そして情報がスムーズに入ってくるためには、情報のギブアンドテイクが要です。
与えれば返ってくる。
まずはマーケティング担当者から情報を提供するところからスタートです。

ギブアンドテイク

次回は情報収集について。

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私のマーケティング論の立場

法人営業はクジラを狙う

『マーケティング』という言葉は幅広く使われています。
経営的なもの、市場的なも、心理的なもの。
営業職のノウハウ的なもの、WebやSNSの世界だけを指すもの、新しい商品を生み出す的なもの。
その人の立場によって違います。

ここで私のマーケティング論の立場をお話しておきます。
私はずっと法人向けビジネス(BtoB)の世界で営業とマーケティングの仕事をしてきたので、私のマーケティング論は法人向けビジネスが基本です。
そしてずっと営業職を経験してきたので、営業部門に関わるマーケティング施策を提案し続けています。
法人営業部門を支援し、企画戦略を立てるマーケティング部門の構築と育成が私の仕事になります。

マーケティング部門の仕事は、営業抜きで勝手に活動するのではなく営業と一緒にやる活動であり、営業の下請けではなく営業を動かすべく戦略を立てるべきである、というのが私の持論です。
巷で流行っている一般消費者向けビジネス(BtoC)のマーケティングとはちょっと立場が違います。

もしみなさんが、流行りのマーケティングはウチの事業に合わないな?と感じられるのであれば、みなさんにマッチするマーケティングは私と同じ方向を向いているのかもしれません。

【マーケティング担当者ってナニするの?】セミナー
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マーケティング担当者の使い方<序>

マーケティング担当者の使い方

コンサルタントになって気付いたのですが、企業におけるマーケティング担当者の扱われ方が不遇に感じました。

当事務所に来られるマーケティング担当者(相当)の方にお話を伺うと、マーケティング担当者に任命されたけど何するのか分からないと不安に思う方が多いのです。
恐らく任命した社長本人もマーケティング(難しい言葉)を理解していなくて、マーケティング(甘美な言葉)はWebっぽいことをすれば引き合いが増えるだろう的に思っている。
そこでマーケティング(難しい言葉)はマーケティング担当者に丸投げ。
だからといってマーケティング担当者に権限があるわけでも企画・戦略をさせるわけでもない。
そんな漠然とした役割を任されるので、任された側は不安に思うのは当然です。
社長が想像しているマーケティング担当者を言い換えれば、ホームページ担当、アクセス解析担当、Twitter担当、チラシづくり担当・・・
制作作業者または運営作業者です。
業務を丸投げなので、担当者が辞めたら公式Twitterも終了みたいな話が度々起こるのです。

マーケティングは経営学も含まれる活動ですので経営者自身も関わらなければなりません。
担当者に任せっきりではダメです。
マーケティングは”会社経営”の小型版であり『営業と顧客』限定版であります。
そしてマーケティング担当者は『営業と顧客』に関しての経営者の分身であり実行部隊であります。
マーケティング担当者にお任せで放置せず、経営方針の方向性を示してあげなければ彼らは上手く活動できません。

マーケティング担当者の使い方次第で営業活動が活性化します。
営業を経営者の思う形に動かせるのです。
やり方によっては営業部門長よりも上手く営業マンを動かすことができます。
そのためには経営者自身がマーケティング担当者をコントロールする必要があります。

マーケティング担当者に何をさせるか?(どんな行動)
マーケティング担当者に何をさせるか?(目的・意図)

マーケティング担当者は使い方次第で営業活動に大いに影響を与えるのです。
以降何回かに分けて、経営者によるマーケティング担当者の使い方について述べたいと思います。

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付き合いが少ない顧客への情報収集

クレームで訪問

注文があって商品を納入して終わり。
訪問するネタがなく特に用もないので営業は訪問づらい。
そして訪問していないので顧客の環境が分からないまま取引先になってしまっている。

既存顧客の中でも重要度CランクDランクには営業は力を注がないものです。
しかし放置しているから需要の有無を知らないだけかもしれません。
もしかすると大口の案件があるのかもしれません。
付き合いが少ない顧客へは営業訪問しづらいものです。
ですが折を見て顧客を訪ね情報収集すべきでしょう。

私が営業マンとして病院の顧客も担当していた時の話です。
病院関係者は忙しくて営業訪問したくてもなかなか時間を作ってもらえません。
そんな時、クレームやちょっとした問い合わせがあれば私は喜んで病院に出かけました。
クレームは喜ぶべきことではないのですが、用があって正々堂々と正面玄関から入っていけるのです。
中に入って現場の環境を目で見ることが出来るのです。
お叱り覚悟、でも貴重な情報収集の機会だと思っています。
些細な話でもクレームと聞けば、東京(会社所在地)だけでなく長野へも大阪へも訪ねて行きました。

病院に限らず、開拓分野としていた部品製造業でも倉庫業でも、きっかけをつかんで訪ねました。
そこに事業のヒント(課題)があるからです。

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