マーケティング担当者は提案書生産工場

マーケティング担当者は提案書生産工場

以前、得意先である大手企業の営業に同行営業(コール)していた時の話です。
その営業マンが携帯で会社に電話をしてました。
「見積書・・・提案書・・・作っといて。」

営業支援が潤沢な会社の営業マン、なんと楽ちんなんでしょうか!
私は中小企業しか経験がないので、営業支援部門なんてありませんでした。
見積書も提案書もクレーム対応も配達も、全部営業(私)の仕事。
付帯業務(内勤)が多くて毎日営業時間(外出)をやりくりする、そんな会社ばかりでした。

しかも営業同士の情報共有なんてありません。
隣の営業マンがどんな見積を書いているのか、どんな提案を持っていってるのか、お互いに秘密です。
参考にするものがないので、常に自分で考え自分で工夫して営業スキルを磨くしかありませんでした。

さて、私がマーケティング担当者になって営業支援側に回った時、その状況は変わりました。
マーケティング担当者(私)が提案書を作成することで、営業の負担が減り、なおかつ情報共有の仕組み化ができました。

提案書作成のために各営業から情報を吸い上げ、事例を制作しネタをストックし、適宜営業に情報を提供する。
いつしかマーケティング担当者は提案書生産工場になっていったのです。

営業が持ってきた案件情報や過去の事例実績の収集することで、マーケティング担当者側には実例と想定の事例がストックされていきます。
ストックが多ければ、次の提案書作成も楽になります。

優秀な営業マンは、引き出しが豊富な人が多いです。
だから顧客への提案が豊富であり、顧客からの信頼も高くなるのです。
顧客へ質の高い提案するには、多くの経験、多くの知識、その応用力と発想力が必要です。

1人の営業マンの引き出しよりも、多くの営業マンから情報を吸い上げた方が、提案ネタは豊富になります。

事例倉庫兼想定提案書生産工場として、マーケティング担当者を稼働してもらうという営業支援のやり方もあります。

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企業のマーケティングとマラソンの身の丈戦略

冷やかし客とターゲットの割合

先週・昨日と連チャンでマラソン大会に参加してきました。
コースは地元・北区赤羽スタートで、私のジョギングコースでもありますので、こなれた感じで完走しました。
年間10大会ほど出場していますが、私は決して足が速くはありません。
むしろ遅い方で、10,000人中7~8,000番目です。
そんな私ですが、毎回身の丈に合った目標を立てて参加しています。
速い人とは基礎体力が違うので、速い人と同じような練習をしませんし、同じ目標を目指しません。

企業のマーケティングも、似たようなことが言えます。

「ホームページのアクセス数を増やしたい」と言っても、中小企業と大手企業とではそもそものターゲットの層も数も違うので、同じような目標を立てても仕方がないのです。

ビッグサイト等の大規模展示会でよく見かけるのは、「今日の名刺獲得数〇〇〇枚」とブース朝礼で営業部長がハッパかける光景です。
出展の目標が名刺集めだと言わんばかりです。
果たして大勢の来場者のなかに自社のターゲットとする割合がどのくらいなのか、ブースに来た人がターゲットになりえるのか、そういった見極めが必要です。
さもなければ多くの冷やかし客を相手にしなければなりません。
売り子たちは疲弊してしまいます。

私のサラリーマン時代には様々な分野・業界の展示会を経験しました。
どの展示会でも、来場者に対する自社のターゲットの割合が小さいのを理解していました。
なので、極力冷やかし客は相手にせず、興味を示した人だけ相手にするようにしていました。
他の売り子たちは冷やかし客と楽しそうに談笑していましたが。
営業であった私としては、冷やかし客よりも自身の売り上げにつながるかもしれない客の方が重要です。

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広告を出したら営業電話が殺到

広告を出したら営業電話が殺到

1月発行のあるメディアに記事広告を出しました。
年明けから毎日のように電話があります。(現在進行形)
大半が営業の電話です。
例えば、

SEO対策、HP制作、マーケティングツール、動画制作、新聞広告、自費出版、パーソナルプロデュース、光回線、資格取得スクール・・・

決して営業の電話が悪いと言うつもりはありません。
私も元・営業マンでしたので、新規開拓にはテレアポも手段の一つだと理解しています。
それに一部、私の興味のあるものは会って話を聞いています。
冷やかしではなく、自分のビジネスにマッチした集客技術であれば、お金を払って契約したいと思っているからです。

広告やメディアで露出するということは、多くの人に認知されると同時に、アンチを生んだり、営業のターゲットにされたりします。
しかし、そもそも人に知ってもらわなければ、例え優れたぎ十tであってもビジネスが成り立ちません。
そのためには、ある程度の費用とリスクを覚悟に広報しなければなりません。

営業電話が多いということは、それだけ認知度も高いということです。
「広告の反響があった」と言えます。
しばらくは営業電話との駆け引きが続きそうです。

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営業とマーケティングの力関係

営業とマーケティングの力関係

マーケティング部門は会社によっては、様々な名称になります。
マーケティング室、営業企画室、営業推進室、経営企画室、経営戦略室・・・
経営者の考えを実行する部隊と、営業を支援する部隊が、多くの会社のマーケティング部門の位置付けかな、と思います。

さてそのマーケティング部門ですが、営業との力関係によって会社の位置が違ってきます。

・営業が優秀である会社 → 営業 > マーケティング部門

・営業が優秀ではない会社 → 営業 ≦ マーケティング部門

営業が優秀であるため営業が主導権を握っている会社では、マーケティング部門は営業を支援する側にあります。
仕事を推し進める・先陣を切っているのが営業であるからで、マーケティング部門が別同部隊として企画・戦略を行うと、営業との軋轢を生じてしまいます。
このような会社では、前衛が営業、後衛がマーケティング部門の組み合わせが良いのです。

ところが営業が優秀ではない会社において営業任せでは、現状維持以下の仕事しかできません。
このような会社では、マーケティング部門が企画・戦略を立てて営業をコントロールするのが望ましいです。
企画・戦略には、経営者の意向・方針に沿って練ることになりますので、組織図的には社長直轄の組織である必要があります。

今の営業の組織・人材面に不満があるのであれば、社長直轄にマーケティング部門を作って営業改革してみるのは如何でしょう。

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マーケティング担当者の使命は仕事の創出

マーケティング担当者の使命は仕事の創出

マーケティング担当者の使命は、仕事の創出、だと思っています。
仕事を生み出すこと、という二重の意味があります。

ひとつは、
・顧客開拓、新分野開拓、新商品開発
集客など営業支援活動と、マーケティングリサーチなど次の事業戦略のための活動です。
新たな仕事の創出を担います。

ふたつめとして、
・営業・製造・SE・総務・業務等への協力要請による仕事増
マーケティング活動は、マーケティング担当者ひとりでやれるものではありません。
営業並びに間接部門に対し情報収集のための様々なお願いする(巻き込む)ことになります。
マーケティング担当者には社内調整能力が必要です。
営業・製造・SE・総務・業務など様々な部署には余計な仕事を増やす事になってしまいますが、彼らの協力・支援なくしてはマーケティング活動は成り立ちません。

私が営業マンだった頃は、「自分(営業)が仕事を作っているんだ」という感覚でした。
マーケティング担当者を任されてからは、マーケティング担当者も仕事を生み出しているんだ、と感じるようになりました。

さて、マーケティング担当者の活動によってみんなの仕事が増えてしまう訳ですが、これを「新しい仕事が増えるから、売上が増えるから」良しと考えるか、「余計な作業を増やされて」悪しと考えるか、社員の仕事への姿勢によるものだと思います。

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