多様化している社会の変化

問題発言により辞任

問題発言により辞任に追い込まれた議員に公務員。
SNSで炎上した会社、芸能人。

議員の問題発言は昔から存在していて、近年特に増えたという訳ではないと思います。
変わったのは、情報伝達のスピード化と、それに伴う人々の考え・意識の多様化、そして個人からの情報発信の増加です。

情報の伝達スピードの高速化により、人々は容易に情報を入手でき、発信できます。
情報量の増加に伴って、人々の考え方・意識・趣向も多様化してきました。
その流れのひとつとして、『働き方改革』という取り組みが挙げられてきました。

10年前・20年前と現在とでは、人々の考え方が多様化してきて、仕事環境も多様化し、結果として仕事のあり方も多様化してきました。
多様化している社会の変化に気付かずに、従来と変わらない行動をしてしまうと、辞任に追い込まれた議員さんのようになりかねないのです。

1億総監視時代、自分の発言には慎重に、責任を持って。
社会は変化しています。
そこらの会社社長の、いつも口にしている暴言などが世に出たら、会社は炎上では済まないことでしょう。

マーケティング・セミナー開催

マーケティング内製化プロデューサー
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豊田マーケティング事務所
豊田栄康(トヨダヨシヤス)
http://www.toyoda.marketing
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会社は井戸の中というひとつの社会

カンフル剤

会社員で営業をしていた頃、月に一度の営業・工場会議がありました。
営業からは受注見込みの状況報告を、工場側からは生産の進捗状況の報告を、そしてお互いに貶し合う、なんともつまらない会議でした。

ある時私は、こっそりこんな企画を用意して会議に臨みました。

『営業が聞いてきた”当社の評価・他社との比較・うわさ話”』

顧客や仕入れ先、下請けさん等から耳にした生の情報を、この営業・工場会議で報告したのです。
褒められた点もありましたが、大半は顧客の身勝手な(実現不可能な)要望とクレームです。

高機能の付加してほしい
品質の絶対安定化してほしい
短納期&低価格の実現してほしい・・・

私の報告に工場側は大いに憤慨し、何故か味方である営業側からも攻撃を受けました。
ですが、やって良かったと思っています。

工場側には、営業が普段、外で何を言われているのかを知って欲しかった。
外部からどう見られているか、意識して欲しかった。
それに、報告で挙げたうわさ話の中には将来の新製品のヒントが含まれていたのです。
良い刺激になったのではないでしょうか?
工場長は理性的な方だったので、私の意図は分かってくれていたようでした。

会社というのはひとつの社会、ひとつのコロニーで、その中では独自の文化が形成され、単一の情報しか回っていなかったりします。
会社が”井の中の蛙”にならないように、時々外側からカンフル剤を与えてやる必要があります。
マーケティング担当者は、その役割に最適な立ち位置にあります。
そのためにも、マーケティング担当者の情報収集活動は大事な仕事になるのです。

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マーケティング担当者はデスクトップセールスマン

デスクトップセールスマン

会社でマーケティングの担当を任命されて、何したらいいのか?と迷ったならば、自分を営業マンと考えると良いです。

自社の営業マンを販売代理店と想定して営業活動してみましょう。
販売代理店が販売してくれるためには何をしたら良いのでしょう?
営業が大好きな接待だけでは売り上げは上がりません。

販売代理店が顧客に商品サービスを案内するためのパンフレットや提案書が必要です。
販売代理店が様々なケースに出会えるように事例集などあったらいいですね。
販売代理店が顧客に説明するための教育として、勉強会をやるのも良いでしょう。
カスタマイズ商品の場合、価格がまちまちです。
目安になる見積もりサンプルも複数用意しましょう。
販売代理店が営業をかけるためにリストも必要です。
展示会に出展して集客するのも手です。

上に挙げたものを制作するには、元となる情報も収集しなければなりません。
販売代理店(自社の営業マン)にヒアリングしましょう。
仕入れ先・製造元(自社の製造サービス部門)にもヒアリングしましょう。

マーケティング担当者は、営業マンのような客先訪問が主な仕事ではありませんが、営業マンと同様に営業活動をするのが仕事です。
机上探偵ならぬ、机上営業(デスクトップセールスマン)といったところでしょうか。

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得意先の担当窓口は優秀な営業マンだった

稟議書書いて仕事が楽になる

営業マンが顧客訪問する時、誰と面談しますか?

「決裁権を持つ社長にコンタクトしろ!」

営業部長からこう言われるはずです。
決裁権のない人と話をしても中々クロージングまで持っていけないからです。
社長という決裁権のある人は、場合によっては一瞬で採用を決定してしまいます。
だから社長を口説きましょう、というのが営業のセオリーです。

社長は一発採用の権限を持っていますが、提供される商品サービスに対しては素人です。
業務担当者でなければ、その商品が自社の業務に活かせるかどうか分らない場合、採用・導入してしまったらどうなるでしょうか?
業務担当者から「使えない」コールが出てしまい、その商品サービスは死蔵となります。
このパターンが焼き畑型営業であり、今後の継続取り引きにはなりません。

逆に担当者が良いと思った商品サービスは、会社に稟議書を上げて採用したい・導入したい、という行動を取ってくれます。
担当者が自分の業務をより良くするため、楽するために採用し、なおかつ使ってもくれますので、リピート取り引きもありうるのです。

自社の商品サービスの価値を分かってくれる人を味方につけた方が、採用への近道です。
得意先の担当窓口は、自分に代わって社内営業してくれる優秀な営業マンなのかもしれません。

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あえてリードを取らないマーケティング

選定者は女子事務員さん

マーケティング用語でリードとは、見込み客のことを指します。

リードは、ホームページからの資料請求や展示会来場者との名刺交換によって得られた個人情報(会社名・氏名・連絡先等)です。
営業から見ると訪問先リストのようなものです。

Webマーケティングでは、リード(見込み客リスト)獲得のために、ダウンロード可能なホワイトペーパー(PDF)や動画を用意し、個人情報と引き換えにお客様に有益な情報を提供します。

リード(見込み客)が決裁権のある人であれば、躊躇なく個人情報を入力してくれるのですが、社員出会った場合その多くは個人情報を提供したくありません。
業者から売り込みされるのが嫌だからです。
発注が決定するまでは、できるだけ業者と接触したくないのです。

しかしこれら社員の中には、決裁権はないものの社長にお勧めたり、会社に稟議書を回して発注を促す、選定者の立場の人も存在します。

そこで、リードマーケティングとは逆に、あえてリードを取らないマーケティング活動をしてみるのも手です。

・稟議書を回しやすいような商品サービスの概要と価格を書面(PDF)にして公開する。
・自由に勝手にダウンロードしてもらう。

売り込みされるのが嫌な人は、とにかくホームページを検索して、発注直前まで情報を収集しています。

検索で”ウチのページ”を見つけてくれた人は、女子事務員さんかもしれません。
その女子事務員さんの一言で、”ウチ”との取引が始まるかもしれません。

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