活用事例づくりから始めるマーケティング内製化
5.思わぬ影響、事例がもたらしたもの
売り上げ向上を目指すためのマーケティング活動として、ここまで活用事例づくりの話をしてきましたが、売り上げ向上以外にも間接的に様々な影響があることをお話します。 事例は新入社員・中途社員への教育、ケーススタディ 新人営業の教育に余裕のない中小企業では、「カタログ見て覚えろ」とか、ただ作業してるだけのOJT等の放置型が多く、これではろくに商品サービスを覚ることはできません。 自社の商品サービスは事例・判例とセットで覚えることで、提案できる営業スタッフに成長していきます。 事例は営業への商品説明 マーケティング担当者が集めた事例の数々は、営業スタッフの引き出しを増やすことになるでしょう。 そして事例の数々を見ることで、自社の商品サービスの理解度を深め応用力を身につけることができ、さらにターゲット層が自ずと見えてくるようになります。 事例づくりは他営業とのノウハウ・情報の共有 マーケティング担当者が情報ハブとして事例を収集し発信することで、営業スタッフは隣の営業の事例を知ることとなります。 結果、情報の共有となります。 事例は営業ネタ、訪問の動機 事例は顧客に紹介したくなる営業ネタです。 事例紹介で顧客が喜べば営業も嬉しくなる。 これは営業が動きたくなるポイントであり、営業が顧客へ訪問する動機にもなります。 事例はコンテンツ制作のネタ、情報発信を頻繁に行える マーケティング担当者の悩み「何を発信してよいやら・・・」から解放され、顧客からの注目される機会を増やすことになります。 事例は顧客とのコンタクトの機会、ビジネスマッチング 事例は顧客自身にとってもコンタクトすべきかの判断材料になります。 顧客からの問い合わせを増やす機会を作ります。 そして見当違いなミスマッチなお問い合わせを減らすことになります。 事例は顧客が勝手に理解してくれる、営業の説明省力化 事例を見てもらうことで、顧客側には十分な検討する時間を作ってあげることになります。 さらに顧客からすれば営業のうんざりするトークを聞かなくて済みます。 事例は商談を進めるベースになる、たたき台 ゼロからのヒアリングよりも、サンプルやたたき台があった方が顧客側も考えをまとめやすくなります。ゼロから起こすよりもA案・B案・C案または〇×△のように選択できる方が商談を進めやすくなります。 事例づくりはマーケティング活動として始めやすく継続しやすい 事例はどこの会社にも必ず存在します。 だからスタートしやすい取り組みです。 事業が継続する限り事例も増え、その後も活動を継続しやすい取り組みです。 この取り組みを仕組み化・ルーチン化することで、今後も情報発信のネタに困らることはないでしょう。 事例づくりは自社のノウハウの蓄積 自社の実績・事例は自社の経験・ノウハウです。 事例づくりという形で実績・事例を記録し保存することで、会社にノウハウが蓄積されていきます。 蓄積されたノウハウを社内で共有化することで、社員の育成にもつながります。 マーケティング活動をやる、が目的だったとしても、活動を推し進めていくことで最終的には、情報共有と仕組み化、経験ノウハウの蓄積を手に入れることになります。 最終的にはマーケティング活動を継続的に回す仕組みができる、というわけです。 マーケティング活動を推進するには経営者の理解と決意が必要です。 環境整備に費用がかかるし、従来の組織や慣習をいじることになります。 当然社内から反対意見も出てきます。 停滞気味であった営業部門への活性剤とし、自社でノウハウを持って会社をさらに成長させる上にも、私はマーケティングの内製化をお勧め致します。 <もくじ> 1.顧客が求める情報とは 2.情報収集:社内に眠る事例を掘り起こせ 3.制作:見せる化で理解力アップ 4.情報発信:展開・展開、作ったものは使い倒せ 5.思わぬ影響、事例がもたらしたもの
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マーケティングは、実際にやってみて、経験値を積むことで身に付きます。
そして会社で得た経験値は、その会社に適したマーケティングノウハウとなるのです。
マーケティング活動の結果は数値データとなり、成功例・失敗例は次の打つ手の検証材料として残ります。
マーケティングは仕組みですので、やり方・方法がノウハウとして会社に残ります。
つまりノウハウは会社に残り、代々受け継がれて蓄積されていくのです。
マーケティングを自社運営することで、マーケティングのノウハウが蓄積され、
”永続的に”営業活動を強化できる仕組みが出来上がります。
だから私はマーケティング内製化を薦めます。
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